ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード・パラレル大回転は日本時間2月8日の17時に女子、17時30分に男子の予選が行なわれる。米国の通信社『AP通信』は、同種目が五輪から除外される可能性があると報じた。
パラレル大回転は2人の選手が並走し、雪上を高速で駆け抜けてタイムを競うレースで、1998年長野大会から正式競技として採用された。しかし国際オリンピック委員会(IOC)は、「若者重視」「大会全体のバランス」「コスト効率」を柱とする新たな基準のもと、30年フランス・アルプス大会以降の競技見直し対象にノルディック複合とともに含めているという。今大会終了後に再評価が行なわれる見通しだ。
この動きに強く反発しているのが、全米王者10度を誇るレジェンド、ジャスティン・ライター氏だ。
44歳のライター氏は2013年スノーボード世界選手権のパラレル回転で銀メダルを獲得。14年ソチ五輪(24位)に出場した。17年に引退すると、現在は18年平昌五輪でアルペンスキー・スーパー大回転とスノボ・パラレル大回転の2冠を達成し、22年北京五輪にはスノボ・パラレル大回転で2連覇を成し遂げたチェコのエステル・レデツカのコーチを務めている。
同氏は「パラレル大回転を五輪から外すのは、IOCにとって大きな間違いだ」と断言。その理由として、「男女ともに参加者が多く、非常にコスト効率が良い。必要な雪も少ない。公平性、気候変動、既存施設の活用というIOCが重視するポイントをすべて完璧に満たしている競技だ」と指摘した。
前人未到のパラレル大回転2冠を成し遂げたスノーボードアルペン界のスター・レデツカも「間違いなく五輪にふさわしい、素晴らしい競技だ」とコメント。レデツカはSNS上では、他のアルペンスノーボーダーたちとともに、「# keepPGSolympic(五輪に残そう)」という公開キャンペーンを展開し、こう思いを伝えていた。
「私個人の意見は重要ではないかもしれないけど、決定権を持つ人たちがスノーボード・パラレル大回転のために闘ってくれることを願っています」
ライター氏は、「スノーボードの原点は滑ることにある」と強調。「多くの人が最初に覚えるのはカービングであり、ジャンプに挑戦するのはその後だ。パラレル大回転こそが、最も多くの人が共感できるスノーボードの姿だ」と訴えた。
さらに「98年長野で導入され、五輪に新しい風を吹き込んだにもかかわらず、今や軽視されている」と続け、44歳レジェンドは「パラレル大回転のレース決勝を見て、同じように存続を願う人が増えることを願っています」と伝えた。
関係者の間では「今回が最後の五輪になるかもしれない」との危機感も漂うスノーボード・パラレル大回転。8日の22時29分に女子決勝、22時39分に男子決勝が行なわれる。競技存続への最後のアピールの場となるのか。その行方に、熱い視線が注がれている。
◆ パラレル大回転
2人1組で並走し、ゲートを通過しながらゴールまでの速さを競う。
予選:2コースを1本ずつ滑り、合計タイムで上位16人が進出
決勝トーナメント:16人からノックアウト方式
※ゲートを1つでも通過できないと失格
構成●THE DIGEST編集部
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