内向きな選挙と小粒な政治家たちに喝!
解散から投開票まで、戦後最短の16日間で行われる今回の衆議院選挙。高市早苗首相は解散理由に重要な政策の転換などを挙げていたが、内閣支持率の高いうちに自民党で過半数を取りたいという思惑が見え隠れしていて、その理由が内向きであることは否めない。
立憲民主党と公明党が合流して新たに「中道改革連合」が結党され、それぞれの野党は消費税減税や政治改革を訴えているけど、どこも国民のことより、自分たちの縄張り争いのことしか考えてないように見える。最近の政治家は器が小さくなったと感じるよ。
日本経済が低迷したこの30年間、強力なリーダーが出てこなかったこともあって、みんなで力を合わせて日本を良くしていこうという政治家をあまり見かけなくなってしまった。所属政党よりも、自分だけが生き残ればいいという個人主義が強くなって、天下りとか自身の利益のことばかりを考えている。誰もがカネを溜めることだけに精を出して、使い道すら考えていない。
今回の選挙の争点になっている消費税減税に対して「財源はどうするか」という議論が出てくるけど、各省庁ごとに予備費みたいな形で使途の決まってないカネが眠っているから、それを使えば減税だって補助金だって、ぜんぶ賄えるはずなんだよね。
そもそも今は世界情勢が不安定なんだから、そんな内向きの小競り合いをしている場合じゃない。しっかりと交渉できる外交力の有無が重要だと思うんだけど、今のところあまり争点になっていない。
【蝶野正洋の黒の履歴書】アーカイブ
世界に誇る“関西のおばちゃん”パワー
トランプ米大統領への対応という意味では、高市さんが一番適任だとは思う。安倍(晋三)元首相とのつながりもあるし、トランプがちゃんと耳を傾けてくれる日本の政治家なんて高市さんくらいだからね。
やっぱり、関西のおばちゃんはコミュニケーション能力が高いんだよ。誰に対してもズカズカ入っていって、本音をぶつける関西のおばちゃんパワーというのは、日本が世界に誇れるスキルだと思う。
それに日本の政治はまだまだ男社会だから、そこでしがらみを乗り越えて物申すことができるのは、やっぱり女性だよね。片山さつきさんとか、小野田紀美さんにガンガン言われたら、オヤジ連中は「すみません!」と謝るしかないじゃない(笑)。
これは俺のイメージだけど、女性の政治家はカネよりも気持ちが先行するというか、何かを実現するための意思が強そうなんだよね。それをうまく利用してくれたら、政治改革も経済発展もできそうな気がする。
そんな女性政治家たちにもっと活躍してもらうためには、国として議員の美容費を予算に計上することだね。韓国の朴槿恵元大統領が旅客船セウォル号沈没事故(2014年4月16日)の当日に、専属の美容師を呼び出して髪のセットをしたことが叩かれたけど、平時ならそのくらい政治活動の範囲内だと思う。
特に首相なんて世界に出ていくんだから、国から専属のスタイリストをつけてもいいんじゃないかな。まぁ、石破(茂)さんみたいなタイプだったら、いくらメイクをしても難しいだろうけどね。
とにかく今回の選挙で、所属にかかわらず女性の政治家がもっと議席を獲得してくれれば、日本の政治の方向性も少しは変わるんじゃないかと思うよ。
「週刊実話」2月19日号より
蝶野正洋
1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど〝黒のカリスマ〟として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。
