服と同じようにメガネにもサイズがあり、着用者それぞれに“ジャストサイズ”が存在する。自分のサイズを把握することによって、メガネ選びがより楽しくなるだけでなくサイズさえ正しければ、どんなスタイルのメガネだって大概似合ってしまうものである。
いまのうちに知っておくべきメガネの“ジャストサイズ”とは?
服を着こなすうえで「サイジング」はなによりも重要である。近年はオーバーサイズで服を着ることがひとつの常識になったが、それも正しいサイジングを心得たうえでの“ハズし”でないと、スタイリングとして破綻してしまうことが、大いにあり得るのだ。それと同じことが、どうやらメガネにも言えるらしいことを、「シーソースペクタクルズ」のオーナーである石川明さんは教えてくれた。
「最近はメガネのサイズに言及する方も増えてきました。『44が合う』とか『48は大きすぎる』とか。でもこの発言はそもそも誤っていて、ここで言う44とか48は、レンズ幅の話しかしていないんですよ。例えるならば、首周りと裄丈が表記されているシャツのタグを見てそのどちらかだけで『自分に合っているかどうか』を判断しているのと同じこと。メガネのフィッティングにおいて重要なのは、レンズ幅だけではなく、ブリッジの幅も合わせたFPDと呼ばれる数値です。
主にテンプルに書いてある『44
24』のような表記は、“ボクシングシステム”と呼ばれていて、この2つの数を足した数値がFPD。これが分かって初めて、そのメガネが自分に合っているかどうかが分かるんです。150㎝の人と190㎝の人では着る服のサイズが違うように、メガネも人によってジャストサイズが変わる。これを正しく理解している方は服に比べるとまだ少ない印象ですが、もともとメガネは道具なわけですし、服以上にサイズのことを重視すべきだと思っています」。

まずはメガネのサイズの見方をおさらい
まず大前提として、メガネ業界では両目の瞳孔の中心の距離をPD(瞳孔間距離)と呼ぶことを覚えておこう。これが言わば実寸である。次にメガネ自体のサイズは、レンズ幅とブリッジ幅の合計(=FPD)で見る。メガネ自体にはこれらに加えてテンプルの長さが記載されていることが主だが、こちらはあまり気にしなくてよい。FPDを知るための数値はテンプルに記載されていることがほとんど。

メガネのサイズは黒目の位置で見る

PD(=瞳孔間距離)
右目の瞳孔と左目の瞳孔の中心の距離を“PD(瞳孔間距離)”と呼ぶ。なお、日本人男性の平均的なPDは64mmとされている。測り方は後述する。