ヤクルトの2軍春季キャンプは神宮外苑で行われているが、寒々とした風が吹きつける中、大ベテランの石川雅規投手や石山泰稚投手、小川泰弘投手らが調整をしている。球団関係者は言う。
「ベテランは調整を一任されていますが、寒くて状態が上がっていない。ケガをしないように、スロー調整となっています。若手選手からは『温暖な地で自主トレしたい』と、キャンプ地に行けない不満が出ています」
ヤクルト2軍キャンプは例年、宮崎県西都市で行われているが、今年は2月1日から11日までを神宮外苑で、2月13日から26日までを宮崎県西都市で実施する変則日程となっている。その理由は親会社の業績だというのが…。経済誌記者が言う。
「ヤクルト1000ブームが終わり、販売が低迷しています。中国の不景気の影響で2024年に上海工場を閉鎖し、2025年は広州工場も閉鎖。現地メーカーに類似商品をコピーされて、シェアが減っています。火に油を注いでいるのが、円安から円高基調に変わり、進行していること。今年の第2四半期は減収減益、営業利益は25%ダウンの253億2600万円に落ち込んでいます。球団経営においても節約を迫られています」
2027年1月の完成を目指す、ヤクルト2軍施設の茨城県守谷市への移転に関する総工費も負担になっている。前出の経済誌記者に寄れば、
「隣接する公園部分の整備を守谷市が行いますが、球場、サブグラウンド、室内練習場、選手寮、クラブハウスはヤクルト本社が全負担する契約になっています。総工費は100億円以上で、キャンプ費用削減などのコストカットがなされていますね」
振り返れば西武はコストカットにより、2023年は「2月6日キャンプイン」にして大低迷を招いた。2軍とはいえ、ヤクルトにも悪影響が及ばなければいいが。
(田中晃)

