今やエコバッグはすっかり市民権を得て、コンビニやスーパーで当たり前のように使われる時代になった。各メーカーから様々な商品が発売される中、「意外と優秀」「これでいいんだよ感が最高」と評価が上がっているのが、モンベルの「フラットバッグ4」だ。税込2000円という価格ながら、Xでは「ベストバイ2026」といった投稿が相次いでいる。
最大の特徴は、とにかく軽くてコンパクトなこと。重量わずか12グラム、折り畳むと5.4センチ×8.5センチのカードサイズになり、財布の中やポケットに収まる。30デニールのポリエステルにウレタンコーティングを施した素材で、容量4リットル、耐荷重2キロ。コンビニでの「ちょっと買い」にちょうどいいサイズ感だ。カラーはオレンジ、ブルー、ホワイトの3色展開で、特にオレンジは本物のレジ袋と間違えにくいという理由で人気が高い。
このエコバッグが重宝される最大の理由は、その見た目にあった。レジ袋にしか見えないというほど、本物のビニール袋そっくりなのだ。高機能でスタイリッシュなエコバッグが主流の中、この「ダサかわいさ」が逆に新鮮に映っている。
レジ袋が最も使いやすいのに使い捨てなのがもったいない、という意見は以前からあった。エコバッグは環境に優しいが、凝ったデザインや機能が多すぎて使いづらい、と感じる人は少なくない。フラットバッグ4は、そんなジレンマを解消するものだ。見た目も質感もレジ袋そのままに、繰り返し使える耐久性を持たせた。余計な機能を削ぎ落として「レジ袋のいいとこだけ残しました」という潔さが支持されている。
容量が小さいと感じる人には、同シリーズの「フラットバッグ8」(容量8リットル=2300円)、「フラットバッグ16」(容量16リットル=2600円)という選択肢が。こちらは大きめの買い物にも十分に対応できる。値段の高さへの不満や耐久性の懸念はあるが、ユーザーの9割以上が肯定的な反応で、サイズ違いの購入報告は多い。
さらに、ウレタンコーティングされているという特性を生かした「裏技」もある。雨の日は普通のレジ袋の上からフラットバッグをさっと被せるだけで、簡易的な防水カバーとしても使える。エコバッグをレジ袋のカバーとして使うという、逆転の発想だ。
エコバッグ市場は飽和状態といわれるが、この「レジ袋っぽさ」という一点突破の戦略が、逆に新鮮な魅力として受け入れられている。
モンベルらしい実用性とダサかわいさの絶妙なバランスが、SNS時代の新しいヒット商品を生み出したと言えるだろう。
(ケン高田)

