
『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)
【画像】え…っ! 「確かに必要だわ」 こちらがあんまり目立ってないけど「熊本に同行」しそうなキャラです
本人が熊本行きを懇願したのに
2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。
本作は第20週から、「熊本編」が始まる予定です。第18週90話の最後には、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」が「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」から、「マツエ、ハナレル、シマショウ」と提案されました。視聴者からは「なぜ熊本?」「夫婦ふたりだけで行くの?」など、さまざまな疑問の声も出ています。
モデルのラフカディオ・ハーンさんは知人の東京帝国大学教授、バジル・ホール・チェンバレンさん(『ばけばけ』で手紙で名前が出ていたチェンバース教授のモデル)の紹介で、1891年11月から熊本の第五高等中学校(現:熊本大学)で働き始めました。当時、全国に5つしかなかった官立(国立)の学校のひとつで、給料は松江時代の倍の200円になっています。「松江の冬の寒さに耐えられなかった」ことも、移住の理由になったそうです。
ハーンさんは熊本で妻のセツさんほか、彼女の養家・稲垣家の家族とも同居しました。『ばけばけ』91話のあらすじを見ると、ヘブンが「司之介(演:岡部たかし)」「フミ(演:池脇千鶴)」にも熊本行きを提案するそうなので、トキの儀両親ふたりは熊本にもついてくると思われます。ただ、養祖父「勘右衛門(演:小日向文世)」は、「上野タツ(演:朝加真由美)」と結婚しているので、史実と違って熊本には来ないかもしれません。
また、ハーンさんは松江から、女中と車夫も連れていったそうです。ハーンさんたちが最初に住んだ武家屋敷(現:小泉八雲熊本旧居)は、学校から3km以上も離れていたため、人力車が欠かせませんでした。1877年の西南戦争で熊本市内の士族の屋敷の多くが焼失していたため、ちょうどいい物件が見付からなかったそうです。
「熊本編」では夏目透羽さん演じる「クマ」という女中が出てくることが発表されていますが、新たな車夫のキャストは発表されていないので、熊本でも永見がヘブンの車夫を務める、という展開もあるかもしれません。
さらに、日本式の生活を望みながらも、食の好みだけは西洋式だったハーンさんは、「錦織友一(演:吉沢亮)」のモデル・西田千太郎さんへの手紙で、島根県出身の洋食の料理人を熊本に呼び寄せたことを語っています。料理人を住み込みで雇ったと聞くとかなりお金がかかりそうですが、ハーンさんによれば彼が来たおかげで生活費は安く済んだそうです。
現状、ヘブンが熊本に連れて行きたがる可能性がある料理人といえば、「山橋薬舗」の奥で秘密の西洋両店を営む「山橋才路(演:柄本時生)」がいますが、彼は同行してくれるのでしょうか。
『ばけばけ』が「熊本編」に入る前の第19週で、誰を熊本に連れていくのかある程度分かりそうです。今後も注目が集まります。
※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」
参考書籍:『ラフカディオ・ハーン 西田千太郎 往復書簡』(八雲会)、『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)
