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『ばけばけ』熊本編で描かれる? 史実の出来事「おめでた」「錦織への贈り物」「意外な人物の解雇」 松江では悲劇も

『ばけばけ』熊本編で描かれる? 史実の出来事「おめでた」「錦織への贈り物」「意外な人物の解雇」 松江では悲劇も


熊本編の情報もある『連続テレビ小説 ばけばけ Part2 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)

【画像】え…っ! 「めっちゃ可愛い」「みんな楽しそう」 コチラが熊本で生まれた「セツと八雲の長男」の幸せな3ショットです

松江を襲った災害の話はあるか

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。

 第19週91話では、「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」が、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」に、熊本への移住を提案しました。ヘブンはトキだけでなく、松野家や雨清水家の家族もみんな連れていきたいと言っています。

※ここから先の記事では、『ばけばけ』のネタバレにつながる情報に触れています。

 モデルのラフカディオ・ハーンさんが熊本へ引っ越した理由は、松江の寒さに耐えられなかったことや、赴任先の熊本の第五高等中学校(現:熊本大学)での給料が松江時代の倍の200円になる条件だったことなどがあるそうです。ハーンさんとセツさんと一緒に熊本に来たのは、セツさんの養家・稲垣家の家族、養父・金十郎さん、養母・トミさん、養祖父・万右衛門さんと、松江の武家屋敷で雇っていた女中、車夫たちでした。生家・小泉家の家族は、松江に残ってセツさんからの仕送りで生活していたそうです。

 それから、ハーンさんたちは、1891年11月から1894年10月まで熊本に住みました。熊本の後に引っ越した神戸での生活は1894年11月から1896年8月までで、その後、ハーンさんは亡くなる1904年9月まで東京で8年ほど暮らしています。ハーンさんはゆかりの深いイメージがある松江には、1年2か月ほどしか住んでいません。

『ばけばけ』は全25週のうち19週までが松江編で、熊本編は第20週から始まる予定です。そこまで時間は割けなさそうですが、熊本ではどんな出来事が描かれるのでしょうか。

 まず『ばけばけ』熊本編では、トキとヘブンに長男が生まれると思われます。ハーンさんとセツさんの長男・一雄さんは、1893年11月に生まれました。「一雄」は父のファーストネーム「ラフ”カディオ”」からとられた名前です。ヘブンの名前はレフカダですが、息子はどのようなネーミングになるのでしょうか。

 また、熊本在住中には、ハーンさんの来日2作目の著作『東の国から』が完成しました。出版されたのは神戸時代の1895年3月ですが、ハーンさんは1894年9月の親友・西田千太郎さん(吉沢亮さん演じる「錦織友一」のモデル)への手紙で、すでに『東の国から』を書き終えたことを語っています。

 熊本時代の見聞をまとめた随筆集『東の国から』は、「出雲時代のなつかしい思い出に、西田千太郎へ」と、西田さんへ献呈された作品です。ヘブンの日本滞在記で友人と紹介されただけで大喜びだった錦織が、ヘブンから書物を献呈されれば、とんでもないリアクションをするのではないでしょうか。

 そのほか、ハーンさんから西田さんへの手紙では、松江から連れていった専属車夫が松江への帰省用に渡した費用を不正に使い込んだためクビにしたことや、1894年の夏頃に泥棒に入られて約4円と金時計を盗られたことなども書かれています。

 また、ハーンさんたちが離れていた間に、松江では1893年10月に大水害(洪水や土砂災害)が起き、ハーンさんが50円もの義援金を贈ったという記録もありました。また、西田さんはハーンさんが熊本へ行ったばかりの時期に、松江でコレラが流行し生徒に死者が出たことも手紙で語っています。

 さらに、トキの弟「雨清水三之丞(演:板垣李光人)」のモデル・小泉藤三郎さんが、善導寺にあった小泉家代々の墓を売り払ってしまったのも、ハーンさんたちが熊本に住んでいた間のことだと思われます。ハーンさんとセツさんは、1896年の夏に松江に帰省して墓参りに行った際、住職から数年前に藤三郎さんが墓を売ったことを聞き、のちに彼と絶縁することになりました。

 めでたい出来事もネガティブな事件もあった熊本での約3年間は、どのように描かれるのか、今後に注目です。

※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」

参考書籍:『ラフカディオ・ハーン 西田千太郎 往復書簡』(八雲会)、『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)

配信元: マグミクス

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