自民党の地滑り的大勝利となった衆議院選挙。自民党のほか、設立9カ月で11議席を獲得したチームみらいが勝ちすぎたあまり、国民の信託を得られなかった落選議員に45億円の血税が無駄遣いされることがわかった。
比例代表の名簿候補が足りず、自民党が取りこぼした14議席とみらいが取りこぼした2議席、計16議席が中道やれいわなど、次点政党に割り振られた。小選挙区で有権者の信託が得られなかった候補者が復活する「ゾンビ議員」を生む比例代表制度のあり方が問われそうだ。
有権者の信託を得なかったゾンビ議員16人に年間どれくらいの税金が使われるかというと…
●議員の月給にあたる歳費:月約130万円、期末手当635万円で年約2200万円
●議員秘書の人件費:議員1人あたり年2000万円
●新幹線グリーン車無料乗り放題のJRパス、航空券などの交通費:年500万円
●調査研究広報滞在費(旧・文書通信交通滞在費):年1200万円(非課税)
●立法事務費:780万円(非課税、報告義務なし)
しめて議員1人あたり6700万円。16人分、任期満了までの4年間でおよそ43億円の出費となる。
思えば昨年12月、自民党と維新が共同で「衆議院議員の定数削減等に関する法律案」を提出した際には、議員定数1割削減を目標に、与野党協議会で1年以内に結論が出なければ小選挙区を25削減、比例20を自動削減するはずだった。ところが立憲と公明、共産、れいわの猛反対で審議入りすらできず、2025年12月の臨時国中の成立を見送り、継続審議になっていた。もし法案が通っていれば今回、16人ものゾンビ議員を生むことはなかった。
高市早苗政権は結党以来初、単独で議員定数3分の2を超えたのだから、雑音など気にせず、民意が反映されなかった比例代表16議席をただちに削減してはどうか。
(那須優子)

