まさかの誤送信
僕は昔から記念日や誕生日にあまり関心がないタイプでした。「気持ちがあればいつでも同じでしょ」というのが持論で、自分の誕生日すら忘れることもあるほどでした。ただ、記念日好きの妹の誕生日は毎年、メッセージを送っていたので思い出しました。
LINEを開き、深く考えずにメッセージを送信したのですが、送り先は妹ではなく、交際中の彼女のトーク画面だったのです。
「誕生日おめでとう! 今年もよろしくね~」
すぐに既読がつき、彼女から返信がきました。「ありがとう! でも私の誕生日、再来週だよ?」。やんわりとした指摘に、ようやく誤送信に気づきました。けれど、間違えたことを深刻に考えることもなく、「あれ、そうだっけ! 間違えていた!」と返信しました。当日にメッセージを送れば問題ないくらいにとらえていました。
彼女の本当の誕生日に...
彼女の誕生日当日。僕はいつもと変わらない一日を過ごしていました。仕事から帰宅し、ゲームをしながら、夕食を食べる。頭の中に「今日が何の日か」という発想そのものが存在していなかったのです。寝る直前にスマホを見ると、彼女からメッセージが届いていました。「今日、私の誕生日だったんだけど、覚えてなかったのかな」
そういえば、そうだったなと思い出して、「あ、そうだったっけ。ごめんごめん! おめでとう!」と軽く返しました。その後、「機嫌直しに何か奢ればいいか」と軽い気持ちで食事に誘いました。彼女も「うん」と返信してくれたので深く考えていませんでした。
