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『鬼滅の刃』再放送には「明確な狙い」がある? 発表タイミングで分かった「仮想敵」の存在も

『鬼滅の刃』再放送には「明確な狙い」がある? 発表タイミングで分かった「仮想敵」の存在も


2019年にTV放送されたアニメ『鬼滅の刃 竈門炭治郎立志編』で、鬼殺隊の最終選別に臨む炭治郎 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

【画像】「えっ、見たい」「ファンなら分かる」これが、アニメ『鬼滅の刃』序盤でしか見られない貴重シーンです(4枚)

アニメ版を「全編」連続で再放送する意味とは?

 TVアニメ『鬼滅の刃』が、2026年4月5日(日)9時30分から全編再放送されると発表され、多くのファンが喜びと驚きの声をあげました。

 発表では、関東地区以外の放送局は今後公式サイトにて掲載予定となっていましたが、全国的に放送される可能性もあるでしょう。そうなると、全国の日曜朝で『鬼滅の刃』が視聴できるというわけです。

『鬼滅の刃』はこれまで「竈門炭治郎 立志編」(全26話)、「無限列車編」(全7話)、「遊郭編」(全11話)、「刀鍛冶の里編」(全11話)、「柱稽古編」(全8話)が制作されました。合わせて63話になります。つまり放送は約1年3か月(5クール)に及ぶことになるでしょう。

 ここで考察できることがひとつあります。それは、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』第二章が公開されるのでは? ということです。なぜならば『鬼滅の刃』のアニメは1年から2年ほどで制作されているという法則性があるからです。

 つまり、全63話の放送が終わった後、『無限城編 第一章」をTV向けに再編集したものを放送し、劇場版第2章への期待を盛り上げる……といった展開があるかもしれません。あくまでも筆者の予想ですので確証はありませんが、これまでのパターンから推測できることです。

 そう考えていくと、今回の再放送は「先を見据えた戦略」と考えるのが自然です。『鬼滅の刃』の人気を維持しつつ、次回作への期待を盛り上げていくには、週 1回の放送は効果的だといえるでしょう。

 さらにもうひとつ、今回の放送に秘められた思惑があるかもしれません。それは、今回の「発表時期」から浮かび上がってくる、重要なポイントです。


『鬼滅の刃 遊郭編』は、炭治郎たちが死闘のなかで大きな成長を遂げ、鬼殺隊の柱からの信頼を獲得するきっかけにもなる重要エピソードだった (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「仮想敵」への先制パンチにも、理由がある?

 もともと、フジテレビの日曜朝9時半の枠は、『ONE PIECE』が2006年10月1日から2025年3月30日まで放送されていました。この『ONE PIECE』が深夜枠に移動したことから、25年は4月から『TO BE HERO X』、10月から『SI-VIS: The Sound of Heroes』が放送されました。

 これら2本のTVアニメの製作には、『鬼滅の刃』の企画制作に携わるアニプレックスが入っていました。その流れで『鬼滅の刃』が放送されるのでしょう。そこには、日曜朝9時半の「視聴率争い」が見え隠れします。

 日曜の朝9時半といえば、テレビ朝日系列では「スーパー戦隊」シリーズが放送されてきました。しかし、それもシリーズ休止が決まり、東映特撮の新シリーズとなる「PROJECT R.E.D.」第1弾『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』が、2026年2月15日(日)から放送開始となります。

 今回の『鬼滅の刃』再放送の発表は、スーパー戦隊の最終作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』最終回が放送された直後でした。意図的なものかどうかは分かりませんが、今後の視聴率争いの相手に「先制パンチ」を見舞った形になるといえるでしょう。

 『鬼滅の刃』と『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』ではそれぞれ対象年齢が違うと考えられがちですが、『鬼滅の刃』側から考えると、『ギャバン』が対象とする子供世代もターゲットに含めているのかもしれません。なぜなら『鬼滅の刃』のTVアニメは2019年の放送開始です。小学生低学年より下の子供たちには、TV放送での視聴経験がないわけです。

 この年齢層をターゲットに考えた場合、子供の放送習慣があると見られる日曜朝に狙いを定めても不思議ではありません。大人にとっては再放送でも、子供には「初めての作品」として認知される可能性もあります。

 もともと『鬼滅の刃』は残酷描写に問題があるという指摘もありましたが、これまでの放送で、一般的な視聴者層に受け入れられてきた経緯がありました。そういう点からも、親が視聴を止める可能性はそれほど高くないと考えられます。

 ほかにも、日曜朝はSNSが盛り上がる時間帯でもあります。これまで夜間での放送だった『鬼滅の刃』が朝の放送に踏み切った背景には、こうした「SNS戦略」もあるかもしれません。

 これらのことを考えていくと、『鬼滅の刃』再放送は、「新たな顧客層」を確保するために日曜朝に放送を決断したと考えられます。それは数年後だけでなく、「10年後」といった長期スパンでの人気維持をはかった戦略といえるかもしれません。

配信元: マグミクス

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