現地2月8日、ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体が開催され、日本は惜しくも銀メダルに終わった。ペアフリーで“りくりゅう”こと三浦璃来・木原龍一組が1位に立って10点をもぎ取ると、続く女子フリーでも坂本花織が完璧な演技で10点を上乗せ。男子フリーを前に日本は首位アメリカに合計ポイントで並んだ。雌雄を決したのが、佐藤駿とイリア・マリニンのふたりだった。
先に滑ったマリニンがセーフティな構成ながらも堂々200.03点をマーク。続く佐藤は果敢に攻めてノーミスでプログラムを完遂させたが――。採点は自己ベストながら194.86点で一歩及ばず、日本は合計1ポイント差で準優勝。佐藤はキス・アンド・クライで仲間たちに祝福されるも、喜びと悔しさが入り混じる涙を浮かべた。
早朝の日本列島に感動を運んだフィギュア団体を、現地で取材した大物スケーターがいた。前回の2022年北京五輪の男子金メダリストである、ネイサン・チェン(アメリカ)だ。今回はマイクを手に米ヤフースポーツのリポーターとして現地入り。丸いメガネをかけた26歳は、「マリニンvs佐藤駿」をどう見たのか。「ネイサンが激闘となった一夜を振り返った」と題する記事に添えられた動画ニュースで、次のようにコメントしている。
「みなさんこんにちは、ネイサン・チェンです。ミラノからお届けしています。チームイベントが終わり、アメリカがトップで日本は2位、そして開催国イタリアが3位という結果で、非常に白熱した戦いとなりました。
やはり熾烈だったのが、イリアとシュンによる争いです。イリアは5本の4回転(ジャンプ)を組み込みました。1本わずかなミスはありましたが、5本の4回転を入れていながら“難度を抑えた構成”と言えるのだから、まったくクレイジーです。一方、シュンは4回転3本を信じられないほどクリーンに決めましたが、スピンとステップのレベルで少し課題があり、得点を伸ばせませんでした。最終的にイリアが勝ったのです」
女子フリーの坂本花織の演技については「圧巻のフリープログラムを見せてくれました。あれでアメリカはポイントに日本で並ばれたのです」と評価。さらに「個人戦がどのように展開していくのか、とても楽しみにしています。これから(団体に出場した)選手たちはリフレッシュし、気持ちを立て直し、個人戦に向けて準備していくことになります」と説明し、「私自身、北京(の団体)でショートプログラムを終えたあと、数日間で気持ちを整理し、自分の個人戦に向けて次のショートプログラムに備えたことを思い出します。その経験を糧にし、自信へと変えて次の試合に臨みました」と4年前のエピソードを紹介した。
チェンは正式に現役引退を表明していないが、名門イェール大学に通いながら医学に勤しんでいるという。2019年のグランプリファイナルで叩き出した総合335・30点はいまだ破られていない、国際スケート連合公認の男子歴代最高得点である。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】“りくりゅう”自己ベストに驚いた三浦璃来が転倒する“珍ハプニング”を激写!
【画像】冬に咲く可憐な華! ミラノ・コルティナ五輪を彩る「美女トップアスリート」たちを一挙紹介!
【記事】元フィギュア女王キム・ヨナが浅田真央氏との関係性を明かす「私たちの国は敏感なので…」

