楽天の三木肇監督の一言が、ファンに注目されている。シーズン最終盤、9月29日の試合後、若手起用の理由を問われると「スタメンなどを含めて球団が管理しているところもある」と答えたのだ。チームは今季も4年連続でBクラスが確定。2020年以来、5年ぶりに1軍の指揮を執った三木監督の言葉は、楽天の根深い「フロント介入問題」を改めて浮かび上がらせ、ファンの間でも「まだやってる」と呆れた声が広がっている。
球団の歴史を振り返れば、こうした出来事は決して珍しくはない。2015年の大久保博元監督時代には、先発オーダーからフロント側が指図したとされ、結果、最下位に沈んだ。
今季も不可解な采配がファンの不満を呼んだ。9月26日のソフトバンク戦では、先発の古謝樹が6回まで3点リードを守りながら、先頭打者・栗原陵矢に安打を許した直後に交代。試合は逆転負けに終わった。試合後、三木監督は「いろいろ事情、理由はある」と言葉を濁したが、スタンドには「またか…」という声が広がった。投手交代の裏にフロントの意向があるのでは、という疑念は消えていない。
気になるのは三木監督の去就だ。石井一久GMは「監督人事は白紙ではない」とした上で「シーズン中なので現時点で何も決まっていない」と説明。続投を明言しなかったことで、三木解任説は現実味を帯びている。
後任候補として有力視されるのは、前西武監督の松井稼頭央氏だ。現役時代にはニューヨーク・メッツで石井GMとチームメイト。西武では二軍監督から一軍ヘッドを経て、2023年に一軍監督へ昇格したが、1年目は5位、翌24年は最下位低迷でシーズン途中に休養となった。かつてメジャーから帰国した際には古巣の西武ではなく楽天を選んだ縁もある。
問題は単純な監督交代にとどまらない。楽天が変わるために必要なのは、指揮官の入れ替えか、それともフロント主導の体質を改めることなのか。
(ケン高田)

