今季のトレード期限最終日の現地時間2月5日(日本時間6日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは、ゲイブ・ヴィンセントと2032年のドラフト2巡目指名権を放出し、アトランタ・ホークスからルーク・ケナードを獲得した。
ヴィンセントとケナードの契約はいずれも今季で満了するため、リスクの低い動きではあった。ただ、レイカーズは5日時点で3ポイント成功率34.9%でリーグ22位、平均成功数11.9本でも同23位とアウトサイドシュートに問題を抱えていただけに、理に適ったトレードだった。
29歳のケナードは、今季を含めたキャリア9シーズンすべてで3ポイント成功率38.0%以上を記録している高性能シューター。直近6シーズン連続で40%以上の成功率を誇り、プレーメーカーもこなせる器用さも備わっている。
今季ホークスで平均7.9点、2.2リバウンド、2.1アシスト、リーグトップの3ポイント成功率49.7%(平均1.6本成功)を残した左利きのスナイパーは、7日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で新天地デビュー。ベンチから3ポイント2本を含む10得点、2リバウンド、2アシスト、1スティールで勝利に貢献した。
レブロン・ジェームズは試合後、ケナードのプレーメーカーとしての判断力、3ポイントの決定力を称え「彼は頼りになる選手。獲得できて嬉しいよ」と手応えを口にしていた。
ルカ・ドンチッチとレブロンにオースティン・リーブス、八村塁、ディアンドレ・エイトン、マーカス・スマート、ジェイク・ラレイビアらを擁するレイカーズは、9日終了時点でウエスタン・カンファレンス5位の32勝20敗(勝率61.5%)。
プレーオフのストレートインを目指すチームにとって、高確率でリングを射抜くケナードのようなシューターをロスターに加えたことは、ドンチッチやリーブス、レブロンのプレーメーキング面でもプラスに働くだろう。
そうしたなか、7日にウォリアーズのドレイモンド・グリーンが自身のポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』を更新し、レイカーズのケナード獲得について“相手目線”で語った。
「レイカーズは今回いい動きを見せたと思う。シュート力が加わるんだ。あのチームにはペリメーターからのシュート力がもっと必要なのはわかっていた」
その一方でグリーンは、「けど誰もが疑問に思うのは、ディフェンス面でどのように切り抜けるのかってことだよな?JJ(レディックHC)が新加入選手を迎えて、どんなスキームでいくのかだ」とディフェンス面を懸念していた。
ケナードは高精度なショットとプレーメーカーとしてのスキルを持つ一方、ディフェンス面では課題を抱えている。 それでもグリーンは、現役時代にリーグ有数のシューターだったレディックHCに期待を寄せる。
「ただひとつ確かなのは、ルーク・ケナードはピンダウン(スクリーン)から抜け出せるってことだ。JJなら彼がショットを放つためのプレーをデザインできる。JJはそれを大切にし、楽しんでやると思うよ。そして彼がウイングにいることで、ルカにブロン、オースティンが彼のためにチャンスを演出してくれるだろう。
ルーク・ケナードにとって、すごくいい状況だと思う。レイカーズのディフェンスがどうなるかは心配だけど、オフェンス面は間違いなく強化されたし、必要だったシュート力もアップグレードされるだろう。全体的に見て、レイカーズは良い補強をしたと思うね」
現在、レイカーズはドンチッチをケガで欠いているが、復帰後にはケナードのフィット感もより明確になるはずだ。いずれにせよ、シュート力に加えてプレーメーキングもこなすケナードが加わることで、オフェンス面には確実にポジティブな影響がもたらされるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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