ウクライナのスケルトン選手、ウラディスラフ・ヘラスケビッチは現地2月9日、ミラノ・コルティナ五輪のトレーニング中に、祖国の戦争で亡くなった人々の写真をあしらったヘルメットを着用した。英放送局『BBC』を皮切りに複数の海外メディアが一斉に報じた。
同選手は大会前から、この五輪をウクライナ戦争への関心を保つための発信の場にすると約束していた。開会式ではウクライナの旗手も務めたヘラスケビッチはロイター通信社の取材に対し、「(ヘルメットには)自分の友人もいる」と語り、ヘルメットに描かれている多くはアスリートで、10代の重量挙げ選手アリーナ・ペレグドワ、ボクサーのパブロ・イシチェンコ、アイスホッケー選手のオレクシー・ロギノフらが含まれていると説明した。
国際オリンピック委員会(IOC)がこのヘルメットについて、ウクライナのオリンピック委員会に連絡を取ったことも明かした。
この件に関するファンの反応は様々だ。
「ロシア侵攻によって勝利が打ち切られてしまったアスリートたち。人々に思い出させる素晴らしい方法だ」
「アスリートたちは、称賛され、記憶されるべき」
「政治的な行為はオリンピックの規則に反しており、彼は失格にされるべきではないか」「ロシアは何千人もの命を奪っている。ロシアが“普通の国”であるかのように振る舞うべきではない」
「戦争のことや、ロシアがウクライナ人を負傷させている現状について、発信し続けることは非常に重要だ」
IOCの広報担当は、ヘルメット使用の申請があれば検討するとのコメントがある。物議を醸したウクライナ選手の意思表示は今後の動向に注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】物議を醸したウクライナ旗手の“特別ヘルメット”(別カット)
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