医療⽤と同じ成分を配合したPPIの胃腸薬「タケプロンs」、購入には薬剤師から説明を受けることが必要
2025年8月に発売されたアリナミン製薬の「タケプロンs」は、ランソプラゾールというPPIの成分を国内で初めて一般用医薬品に配合した製品です。
「タケプロンsは効き目の強さ、持続性、飲みやすさが特徴です。水なしで飲める口腔内崩壊錠を採用し、口の中ですばやく崩壊したあと、有効成分ランソプラゾールを胃酸から守り、胃から腸へ速やかに移行させるための特殊コーティングを施しています。1日1回1錠で24時間効果が持続するため、つらいと思った時にサッと飲めるのが特徴です」(アリナミン製薬)
タケプロンsは「要指導医薬品」に分類されており、購入時には必ず薬剤師からの情報提供を受ける必要があります。
「薬剤師側でチェックシートを用意しているので、ご自身の症状や持病、服用している内服薬などの情報をしっかりお伝えいただいたうえで、タケプロンsを服用できるかどうかを確認していただく必要があります。
また、タケプロンsを3日間服用して効果が見られない場合は別の原因が考えられるので、医師や薬剤師に相談する必要があります。効果があっても2週間連続しては服用できないため、症状が続くようであれば、医療機関を受診いただくよう説明しています。これは、タケプロンsの効果により、重篤な疾患を見過ごしてしまう恐れがあるためです」(アリナミン製薬)
胃の悩み、一人で悩まずに。薬剤師という身近な専門家に相談しよう
体調の変化を感じても「忙しいから」「そのうち治るから」と先延ばしにしてしまうことがあります。しかし、継続する不調は日常生活の質に影響を与える可能性があります。
薬局は医療機関よりもアクセスしやすく、薬剤師は薬の専門家として身近な存在です。特にスイッチOTCの選択肢が増えたことで、より幅広い市販薬について相談が可能になりました。
「薬剤師に相談することに関して心理的なハードルが高く控えてしまう方も少なくないと思います。胃の症状があるときに、なんとなくの知識で薬を選んだり、ご自身で調べたりされる方もいらっしゃると思いますが、まずはお近くの薬剤師さんへご相談いただければと思います」(アリナミン製薬)
体調管理は多くの人が日常的に意識する事柄です。一人で判断せず、まずは身近な薬局で薬剤師に市販薬の選択について相談してみてください。専門家のアドバイスを受けることが、適切な選択への第一歩になるはずです。
