新時代の到来を感じさせた「仮面ライダーバルキリー」
2012年の『仮面ライダーウイザード』では、中山絵梨奈さん演じる「仮面ライダーメイジ」、2014年の『仮面ライダー鎧武』では、佃井皆美さん演じる「仮面ライダーマリカ」、2016年の『仮面ライダーエグゼイド』では、松田るかさん演じる「仮面ライダーホッピー」といった女性ライダーが登場しました。
さらに新しい時代が来たことを感じさせたのが、2019年9月から放送が始まった『仮面ライダーゼロワン』です。人工知能(AI)を搭載した人型ロボットと人間が共存する世界を舞台にした『ゼロワン』では、「対人工知能特務機関」の技術顧問である刃唯阿(やいば・ゆあ)が「仮面ライダーバルキリー」に変身しました。
唯阿を演じたのは、井桁弘恵さんです。初回から登場するメインキャストとして、初の女性ライダーとなりました。身長170cm、早稲田大学人間科学部を卒業した知的な雰囲気のある井桁さんが変身した「仮面ライダーバルキリー」は、これまでの女性ライダーとは異なるかっこよさがありました。
同作の最終回では「互いの垣根を越えて 自由のために闘う限り お前たちは仮面ライダーだ」という名ゼリフも残しています。
その後も井桁さんは、連続ドラマ『メンタル強め美女白川さん』(テレビ東京系)などに主演し、トーク番組『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)のMCも務めるなど、幅広い活躍を見せています。
変身ヒロインの道を開いた「電波人間タックル」
変身ヒロインの歴史を振り返る上で忘れてはならないのは、1975年に放送された『仮面ライダーストロンガー』にレギュラー出演した「電波人間タックル」です。正式に仮面ライダーにカウントされることのないタックルですが、現在放送中のテレビアニメ『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』(TOKYO MXほか)には、タックルに憧れる高校教師の「岡田ユリコ」が登場するなど、今も根強い人気を誇っています。
タックルこと「岬ユリ子」を演じた岡田京子さんは、1986年に27歳という若さで亡くなっていますが、二代目タックルが登場したのが、映画『仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦2010』(2009年)でした。
二代目タックルこと「岬ユリコ」を演じたのは、広瀬アリスさんです。撮影時は14歳。史上最年少の変身ヒロインとして記録されています。
タックルの仮面は顔が分かるため、変身後のアクションシーンも広瀬さんがほぼ演じています。及川奈央さん扮する蜂女との格闘シーンは、大きな見せ場となっています。
2026年1月には、天翔天音さんが主演した『仮面ライダーアインズwithガールズミックス』がネット配信されています。天翔さんは、1号ライダーを演じた藤岡さんの次女です。親子二代で仮面ライダーを演じ、話題となっています。
ジェンダーの壁を身軽に飛び越えてみせる女性ライダーたちから、これからも目を離すことができません。
