・タヌキ像
さて、市内では駅前や市役所、商店の店先などにやたらとタヌキ像が飾られている。
タヌキは「他を抜く」の語呂から商売繁盛、開運、出世などの御利益がある縁起物とされているが、これは館林が古くから「分福茶釜(ぶんぷくちゃがま)」の舞台とされる茂林寺(もりんじ)の門前町であり、タヌキ伝説と深い関わりがあるからなのだとか。
さらに駅前には「巨人軍栄光の初V 不屈のG魂誕生の地」と刻まれた石碑が立っている。調べたところ、館林はジャイアンツが初優勝を遂げた1936年にキャンプを張った「分福球場」の所在地だという。プロ野球ファンならグッとくる歴史的スポットである。
古沢「ちなみに分福茶釜の茂林寺は館林駅から車で約10分とのことです」
砂子間「飛んで行きましょうか」
古沢「もちろんです」
北関東ブラザーズ、せいっ!!
砂子間「こ、ここは……?」
古沢「だから茂林寺ですよ」
・茂林寺
茂林寺は1426年に創建された曹洞宗の寺院で、群馬県民のほとんどが暗唱できる「上毛かるた」でも『分福茶釜の茂林寺』と謳われている超メジャースポット。茶釜に化けたタヌキが福をもたらす物語の聖地だ。
境内には20体以上のタヌキ像がズラリと並び、寺の宝物館には「分福茶釜」と伝えられる茶釜も展示されている。とにかくタヌキ軍団との記念撮影は必須。まさに館林ならではの光景と言えるだろう。
