
指導者としての「深さ、幅、濃さかな」。引き出しをもっと増やしたい。むしろフリーだからこそ、中村俊輔の今後が興味深い
選手たちが写真をリクエストする。一人ひとり、それぞれ2ショットで。最後にみんなで集合写真も。彼らはみな高校年代で、着ているジャージにはJ各クラブのロゴ。
中村俊輔は快く応じる。自ら手を差し伸べて握手。「頑張ってください」と言葉をかける。
試合後のワンシーンだ。2月11日にニッパツ三ツ沢球技場で行なわれた『NEXT GENERATION MATCH』。U-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜が対戦し、後者が2-0で勝利を収めた。
俊輔はU-18Jリーグ選抜のコーチに名を連ねた。肩書は「フリー」。昨季限りで横浜FCのコーチを退任しており、今回はスポット的にスタッフ入りした。
百年構想リーグの開幕前には、古巣のジュビロ磐田のキャンプに姿を現わし臨時で指導した。昨年度の高校サッカー選手権では解説を務めれば、『U-NEXT』では今後、プレミアリーグやラ・リーガなどの中継解説を継続的に担当するという。
その活動は多岐にわたる。これからも様々なフィールドに登場するかもしれない。
もちろん、現役引退後すぐにトップチームのコーチとして指導の現場を与えてくれた横浜FCに対し、俊輔自身は恩義を感じている。指導者として貴重な経験を積めたのは間違いない。ただ一方で、一クラブに所属している身であれば、当然ながらその活動は制限される。
現在はフリーの立場なら、それこそいろんな“現場”で学ぶことができるはず。将来的に監督を目ざすなら、それもまた有意義な時間になるのではないか。
選手時代もそうだが、常に真摯に、貪欲にサッカーと向き合ってきた。それは今も変わらない。育成年代にも興味がある。どんなことでも「自分のためになるし、勉強にもなる」というスタンスだ。
指導者として、もっと引き出しを増やしたい。「深さ、幅、濃さかな」と独特の表現。“できることを自分で探す”のも身上だ。むしろフリーだからこそ、中村俊輔がいかにバージョンアップするか興味深い。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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