現地2月11日、英紙『The Guardian』は、ウクライナのスケルトン選手ウラジスラフ・ヘラスケビッチの決意を報じた。日本時間12日午後5時30分から行なわれる男子スケルトン。彼は“追悼のヘルメット”の着用を巡り、失格も辞さない構えだ。
問題となっているのは、ロシアの侵攻開始以降に命を落としたアスリートや子供たち20人の写真をあしらったヘルメット。国際オリンピック委員会(IOC)は、競技中の政治的表現を禁じる規定に抵触するとして着用を認めていない。
それでもヘラスケビッチの意志は揺るがない。「命を捧げた彼らを裏切ることはできない。彼らの犠牲があったからこそ、私は今ここに立てている」と強調。「失格になっても構わない」と覚悟を口にした。
最終日の練習でトップタイムを記録した直後も、その思いは変わらなかった。「五輪メダルは幼い頃からの夢だ。だが、全面戦争下の今、メダルより大切なものがある。人々の命や亡くなったアスリートの記憶に比べれば、メダルなど何の価値もない」と語る。
IOC側は黒い腕章の着用など代替案を示しているが、本人は「これは政治的主張ではなく追悼だ。規則違反ではない」と主張する。
競技の場で信念を貫くのか、それともスタート前に制止されるのか。世界が見守るなか、日本時間12日午後5時30分、男子スケルトンが始まる。ヘラスケビッチの滑走は、もはや単なるタイムを競う以上の意味を帯びている。
構成●THE DIGEST編集部
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