父の夢を“超える”瞬間
冒頭でも記したが、男子フリーは日本時間2月14日(土)の午前3時から開催される。最大の焦点は、「4回転の神」イリア・マリニンとの頂上決戦だ。
圧倒的な跳躍力で得点を積み上げるマリニンに対し、鍵山は「プログラム全体の完成度」 「滑りそのものの美しさ」 で勝負する。
古き良きフィギュアスケートの美学と、現代の超絶技巧。その二つが正面からぶつかり合う、歴史的な一戦になるはずだが、深夜のテレビ画面越しに、私たちはきっと目にすることになるだろう。演技を終え、リンクサイドで待つ父のもとへ歩み寄る息子の姿を。
結果がどうであれ、そこには父子でしか分かり合えない“完結のドラマ”があるはずなのだ。
その目撃者となれるのは、深夜の観戦に挑んだファンに与えられる特権と言えるかもしれない。
