また同日、同じグループのジブラルタ生命も元社員が保険とは無関係の投資を顧客に持ち掛け、15人から約5800万円を不正受領していたことを公表している。
生命保険業界では近年、第一生命の元社員による巨額詐欺事件、大樹生命や明治安田生命などでも詐取事件が相次ぎ、顧客の信頼が失墜している。
プルデンシャル生命では営業担当者の「ライフプランナー」が、営業手法や顧客のフォローまで大きな裁量を与えられ、報酬は歩合給というビジネスモデルだ。
トップセールスになれば年収数億円を得られるが、契約が取れなければ稼げず、その格差は甚大だ。
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「メンタルを病んで辞める社員もいる」
「完全歩合給なので、出張費や顧客への接待費などすべて自腹。契約が取れないと大赤字で、入社1年足らずでメンタルを病み、辞めていく社員もいます」(元プルデンシャル生命社員)
同社は同23日、会見を開き顧客らに謝罪、再発防止策を発表した。
同社の巨額不正は成果主義に偏った営業体質と社員による不適切行為を会社側がチェックできなかったことが主な原因だが、元社員含めて100人以上が顧客を騙し、不正を見過ごしてきた経営責任は社長交代だけで済む話ではない。
「保険商品は複雑なので、顧客が内容を理解していない場合が多い。加入から保険金受け取りまで数十年かかるケースもあり、顧客も不正に気付きにくい業界構造が問題です」(弁護士)
日本は生命保険大国だが、「不幸の宝くじ」ともいわれる生保は、儲かるのは胴元の保険会社だ。
死亡や大病、事故に遭った人が保険金を受け取れるが、加入者の大半が損をする金融商品という事実を忘れてはならない。
「週刊実話」2月19日号より
