衆議院選挙で11議席を得た後も、1ミリもブレない発言が無党派層に支持されたのだろう。「チームみらい」の安野貴博党首が2月12日の「ひるおび」(TBS系)にゲスト出演し、現役世代の社会保険料負担を軽減するため、高齢者にも病院窓口で「医療費一律3割負担」を求める考えを明らかにした。
この日の「ひるおび」の演出は、実にイヤな感じだった。昨年、テレビ朝日のワイドショーで「ぼくら公明党」と口を滑らせた政治コメンテーターの田崎史郎氏が次のように、チームみらいが掲げる「医療費一律割3割負担」の公約に絡んできたのだ。
「70代前半は2割負担できていたんですよ。75歳になって後期高齢者になったら3割負担になった。響きます。75歳以上になると、病院にかかる回数が増えるんですよ。なにか医療費3割負担はちょっときつい感じがしますね」
安野党首が低所得者には配慮すると説明するも、田崎氏はしつこかった。
「私みたいな後期高齢者は…。病院に行くのが億劫になるんじゃないですか。数百円でも積み重なると大きいですよ。きついですよ」
「月々の負担が増える。受診控えが起きる」
「安野さんは若いからわからないかもしれないけど、75歳以上になると、本当に体があちこち悪くなる。3割って言われると心理的負担が大きいんですよ。きつい。きつい。きつい」
壊れたテープレコーダーのように「医療費を払いたくない、きつい」を繰り返す田崎氏に対し、安野氏がビシッと言い切った。
「原則と言っているのは全員一律ではなく、本当に困っている方は例外です。田崎さんみたいに稼がれている方にはぜひ、ご負担をお願いしたいと思います」
ワイドショーまとめサイトによると「田崎氏の年収」は、番組1本のギャラ5万円の相場に対し、年間260本の出演で推定2000万円。その10分の1、年収200万円台のサラリーマンでも給料の40%が所得税、年金保険料、健康保険料、高齢者医療拠出金として天引きされている。年収2000万円超えの老人が1錠2円の血圧の薬代、1枚7円の湿布代も払いたくない、74歳以下の若輩者が払え、というのは納税者をナメるにもほどがある。
(那須優子/医療ジャーナリスト)

