高機能マウスの王者に君臨しつづけるロジクールのMX MASTERが、第4世代にアップデート。従来のMX3シリーズの高機能をそのままに、さらに触覚フィードバックやAction Ringなどの機能を追加し、AI時代でも便利な高性能マウスとしてのアップデートを行った。価格はロジクールオンラインストアで2万1890円。発売日は1カ月後、10月30日となっている。

王者『MX MASTER』に『4』が登場
高機能マウス好きにとって、ロジクールのMXシリーズは絶対的な王者である。
大きく手にフィットするボディ、最大8000dpiで、ガラスの上でも動作する高度なレーザートラッキング(動きがズレたり、空振りしたりすることが絶対にない)、クリック感の有無を瞬時に変更できるMagSpeed電磁気スクロール、自在な設定が可能な多ボタンなど、他の追従を許さない高い機能と信頼性で、数多くの絶対的なファンを獲得している。

かくいう筆者も、最初にレーザーを使ったMX-1000に始まり、MX Revolution、M950、MX MASTER 、MX MASTER 2、MX MASTER 2S、MX MASTER 3、MX MASTER 3Sと、歴代ずっと使っている。
まず、確実にレーザーでテーブルのディテールをスキャンするので、絶対に動作がズレがないこと、そしてマウスだけで、「閉じる」「進む」「戻る」などの機能が使えることが必須だった。特に「ボスが来た」状態の時に、ブラウザを閉じるボタンがあることは絶対条件だったのだ(笑)
ともあれ、もう20年ぐらい使っているので、手がMXシリーズになっていて、他のマウスを使うのが難しいほど(笑)
しかし、MX MASTER 3S(静音モデル)が出てから3年、メジャーアップデートでいえばMX MASTER 3が出てから6年も経っていたので、「もしかして、もう新型は出ないのでは? だったら、MX MASTER 3Sを何台かストックしておくか?」などと思っていたほどだ。

だから、今回MX Master 4が出たことがとても嬉しい。
同じように思っているMXファンの方は多いに違いない。
基本的な『握り心地』は前モデルを踏襲
「握り心地」という意味での基本的な造形は、シリーズほぼ共通だ。初代と2にあった、ポリゴン風の造形や、3にあったウェーブ状の造形はなくなり、よりシンプルになった。

強いて言えば今回の造形の特徴は、メインの2つのボタンが半透明になっていることだが、全体的には従来のような『ゴージャスに見せよう』というディテールは減り、シンプルになったといえるだろう。トレンドに沿っていて、好ましく思える。もちろん、安っぽく見えないようにシンプルにデザインするのは難しかったと思う。

また、初代から3Sまでは裏面に溝があり、まるでF1のアンダートレイのごとくに『この下を空気が通るんだ!』という感じのデザインだったが、MX MASTER 4ではこの溝はなくなった。
