先の総選挙では高市早苗総裁が率いる自民党が圧勝した。昨年、日本憲政史上初の女性内閣総理大臣になり「ガラスの天井」がついに破られたと話題になったばかりだが、今や高市時代が到来したと言われている。
それに比べ、競馬界にはまだまだ「ガラスの天井」が存在している。スポーツ紙競馬担当記者が現状を語る。
「日本では女性騎手が何人か誕生していますが、GIを制覇した者はいませんからね。昨年のフェブラリーステークスではコスタノヴァに騎乗したレイチェル・キングが女性としてJRAのGIを制しましたが、日本人はことごとく跳ね返されています。女性調教師ではアイルランドのケリー・リー師が障害GIを勝ったほか、ベルモントステークス(GI)を勝ったアルカンジェロを管理するジェンナ・アントヌッチ師がいます。一方、日本の中央競馬では昨年3月に前川恭子師が初めて女性として調教師となり、所属のモズメイメイが高松宮記念に出走しましたが、18頭中13着。まだまだ女性調教師のGI制覇は夢半ばというところでしょうか」
実は今、オーストラリアで騎手兼任で活躍する太田陽子調教師が、日本で研修中だ。池添学調教師夫人が高校時代からの知人であるという伝手で来日。JRAから栗東での調教騎乗の許可が下りたことで、2月11日から池添厩舎や高橋一哉厩舎の調教に参加している。前出の競馬担当記者は、
「かなり刺激になったようで『(調教馬を)ジャパンカップに出走させたいですね。夢はでっかくですから』と笑顔で話していました」
今週末開催の競馬を見学後、オーストラリアに戻る予定だが、大和撫子が日本の競馬界で「ガラスの天井」を突き破る瞬間が、近い将来やってくるかもしれない。
(阿部勝彦)

