『STARDOM NIGHTER in KORAKUEN 2026 Feb.』後楽園ホール(2026年2月13日)
ハイスピード選手権試合 ○水森由菜vs向後桃×
奮闘した向後が何度も「コモモ」コールを巻き起こしたものの、水森が逆転料理でハイスピード王座V2。あと一歩のところでベルト獲りを逃した向後は、「絶対にまた挑戦してやるから、待っとけ」とアピールした。
ハイスピード王者の水森は1・25高田馬場大会で真白優希を破って初防衛に成功。AZMが保持する最多防衛記録V12の更新を目標に掲げた。そんな水森に土を付けたのがSTARS所属の向後だった。2・7大阪大会の5WAYマッチで水森に直接勝利。結果を出して、1年2ヵ月ぶり4度目の挑戦を決めた。
鮮やかな青いコスチュームで登場した向後はのっけから水森とせめぎ合うと、スワンダイブ式プランチャで先制する。エルボー合戦になっても連打でヒザをつかせた。負けじと水森はショートレンジ串刺しラリアットを連発し、ダイビングショルダーを敢行すると、変形グラウンド卍固めに捕獲するが、向後は気持ちで引かない。丸め込み合戦を繰り広げると、変型エクスプロイダーでぶん投げた。パワーで勝る水森はショートレンジラリアットでねじ伏せたものの、向後は絶叫して立ち上がり、コルバタ、619の連続攻撃からスワンダイブ式ミサイルキックを敢行した。
「コモモ」コールの中、ネクターピーチを狙うが、切り返した水森が巧みに押さえ込むと、ここから再び丸め込み合戦に突入。水森はスピーディにしつこく押さえ込んだものの、向後も変則的な動きからやり返して、あやわ3カウントの場面を生み出し、再び「コモモ」コールを巻き起こした。悲願のベルト奪取に燃える向後は攻勢を継続し、雪崩式フランケンを敢行。コーナーを駆け上がっての旋回式ダイビングボディプレス、捻りを加えた変型バックドロップと大技を連発する。
残り時間5分がコールされるが、水森は防戦一方。場内はまたまた「コモモ」コール一色に。しかし、投げ技連発を防いだ水森はラリアットで形勢打開。先の読み合いからハリケーンドライバーで叩きつけた。向後はなんとか肩を上げたものの、水森はTPサンシャインを狙う。丸め込んで逃れた向後はトラースキックからモモンパを完璧に決めたものの、水森はニアロープで九死に一生を得た。向後は即座にスイング式DDTを仕掛けたが、振り払った水森は、ラリアットが空転しても、直後に上手く崩してスーパーガールでクルリ。逆転の3カウントを奪った。
水森はハイスピード王座を死守し、2度目の防衛に成功。マイクを持った水森は「向後、あんたスゲェよ! 凄かった…。まだ防衛2回目だけど、ホント凄かった。あんたさ、誰よりも頑張ってる。誰よりもファン思いだし、そして誰よりも負けず嫌いだ。あんたホント凄いレスラーだよ」と向後を称賛した。そのうえで、「でもさ、私がこのリングで挑戦者を呼んだ時、なんですぐ来なかったの。あんたならすぐ来るでしょ。来れるでしょ」と昨年12月のベルト戴冠直後に向後が名乗りを上げなかったことを指摘し、「もっと自信持てよ。自分のこと信じろよ。つらい時こそ自分が一番自分を信じなくてどうするの。あんたとの差はそこだよ。私は誰よりも私のことを一番に信じてる。悔しいだろーー!」と投げかけた。
その言葉を聞いた向後は「ムチャクチャ悔しいよ!」と感情を爆発させる。「でも、あんたは私が自分を信じてないって言ったけど、私はずっとずっと自分のことは信じてんだよ。あの時、手を上げなかったのは、結果を手に入れて、堂々とあんたの前に立ちたかったからだよ」と真意を明かし、「正直、このスターダムで誰よりもハイスピードのベルトに対する思いが強いのは私だってそう思ってた。今もそれは揺るがないけど、でも水森由菜のベルトに対する思いの強さ、私と同じぐらい誰よりもこのハイスピードのベルトを大切に思っているというのを、今日戦ってみて感じたよ」と水森を認める。そのうえで、「でも、だからこそ私はなおさらこのベルトが欲しいと今日改めて思いました。絶対にまた挑戦してやるから、待っとけ」と言い放つと、自力で歩いてリングをあとに。場内は「コモモ」コールに包まれると、「ありがとう!」と叫んで去っていった。
水森は「トロピワクワクしながら待っているよ、その時を。こうやってこのベルトを懸けて熱い戦いができて、お互いが信じる気持ちも確かめ合えて、本当に嬉しい」と向後にメッセージを送る。そして、「でも、あいつ最後揺らいだよな。絶対私のほうが私をきっと信じてるよ」と改めて王者としてのプライドをあらわに。「そして私は信じてる。きっと新たな挑戦者が来てくれますよね。カモン!」と次なる防衛戦を見据えて挑戦者を呼び込んだものの、誰も出てこないとみるや「3・2・1、終了!」と即座に締め切って、「まだまだゆなもんのハイスピードに振り落とされずについてこい。トロピカルヤッホー!」と叫んでみせた。
【水森の話】「(ベルトを抱きしめながら)相棒おかえりい! 今日V2だから、相棒とのシンクロ率20%だよ。コモモもメチャクチャ凄かった。いや、凄くなったよ、あんた。よくここまでさ、折れずに頑張ったよね。あんた試合前に自分は明るい未来を創るために泥水すすりながら頑張ってるって言ったよな? でも私が悲壮感なくなったのはな、泥水すすらなくなったからだよ。泥水はもうすすらなくていい。もっと楽しみながらさ、ワクワクしながらさ、自分を信じながらさ、進めよ。きっとそれが今の時代だよ。これからもっとそうなる。もっとワクワクする時代になる。それに基準を合わせたハイスピードが王者になるんだよ。だからきっともっとこれから、そう言ったヤツらが出てくるって思うとワクワクするし、もっと新しいハイスピード挑戦者を私は見つけるためにチャンピオンになったんだ。だから誰でもかかってこいよ。誰でもハイスピード選手にしてやるよ。ということで、ゆなもんのパインスピードについてこい! 今の私、トロピカって…るう!? ありがとうございました」
【向後の話】「水森由菜、ハイスピード王者・水森由菜。あんた本当に凄いよ。ハイスピードって走れる選手のベルトだから、みなさんご存じのとおり軽量級の選手が多いんですよ。でも、あいつ正直、攻撃の一発一発の重さがマジで軽量級じゃない。熊本の不沈艦、あのラリアット、一発食らっただけでホントに意識飛ぶかと思ったわ。こんなパワフルなハイスピード王者、正直言えば反則でしょって思うけど、あいつはあの重さで走ってるから。だったら私はもっともっと走れる選手になって、スピードで王座を奪取してやるって今日、心に決めました。これからもっともっと走れる選手、速い選手目指して頑張っていきたいと思います。絶対あきらめないからな。ありがとうございました」

