チタンカーボンが叶えた軽くて強い世界最先端ヘッド

鈴木 私は開発者なので、鹿又さんから「本間ゴルフの開発には軸がない」といわれたのをよく覚えています。
鹿又 直球ですみません(笑)
鈴木 あらためて考えると往年の本間ゴルフは、パーシモンでも新しいことに挑戦したり、カーボンシャフトに関しては国内ではじめて製品化した先駆者。新しい挑戦をするメーカーでした。
鹿又 今回のTW777にも、チタンカーボンという新しい素材を採用していますね。
鈴木 そのヒントは、カーボンシャフトがブラックシャフトといわれていた時代のシャフトでした。当時の本間ゴルフはチタンとカーボンを融合させたチタンカーボンシャフトを開発して、日本をはじめ、米国などで特許も取得していました。

鹿又 そのアイデアをヘッドに?
鈴木 はい。カーボンボディは軽量化できるメリットはあるものの、チタンに比べると剛性は低い。だからカーボン素材にチタン素材をメッシュ状に入れることで軽量かつ剛性が高いヘッドにしました。さらに一体成型のカーボンリングを採用して、上下方向の余計なたわみを抑えて横方向に効率よくたわむようにしています。
鹿又 たしかに振りやすいのに、インパクトは力強かった。
鈴木 前作と比較するとカーボンの体積比は約35%も拡大しました。それだけ軽量化できたことで設計の自由度が上がり、TW777では前方に3.5グラム、後方に20.5グラムのウエイトをつけています。ウエイトを逆にするとまったく別のドライバーになる。それくらい調整の幅が広がったことも大きな進化です。
鹿又 私が試打したときに感じた、振りやすさの要因はどこにあったのでしょうか?
鈴木 やはり酒田工場でシャフトを自社生産しているというのが大きいと思います。ヘッドとシャフトを別々に考えるのではなく、最初から同じコンセプトで開発が進むのでクラブ全体の完成度が高くなります。
鹿又 自社でシャフトを開発できるのは本間ゴルフの伝統であり、大きな強みですね。
鹿又が今年1番と語った理由は?

「打球スピードと強さがあきらかに変わった!今年のドライバーで1番の衝撃を受けました」
TW777のドライバーは、3本とも1球目からナイスショットが打てました。なかなか、そういうドライバーはありません。私が考えるやさしいドライバーの定義は、フェースをスクエアに戻しやすいこと。一般的に慣性モーメントが大きいドライバーは振りにくさ・構えにくさがありますが「TW777MAX」は構えやすいし、フェースを返しやすい。
「TW777」は、1球目から強ストレートボールが打てました。オーソドックスでクセがないドライバーで、フェースをスクエアに戻しやすいだけではなく、ドロー、フェードも打ち分けやすい。そして「TW777360Ti」は操作性がよく、今まで打ったミニドライバーのなかで1番やさしかったです。

データ計測をして驚いたのは、ボール初速が速いこと。前作と比較すると2m/秒近くは速くなっていました。キャリーで7、8ヤードは飛距離が伸びています。デザインの変化にも驚きましたが、性能の進化も衝撃的でした。

「ドライバーは3タイプとも個性がまったく違うやさしさがあるので、シリーズ全体のターゲット層が広い」(鹿又)
TW777 MAX

SPEC
●体積/460cc ●ロフト角/9、10.5、12度
●長さ/45.5インチ ●重さ/約306g(フレックスS)
●シャフト(フレックス)/VIZARDforTW777(R、SR、S)
●価格/10万7800円
芯に当てやすいし芯を外しても飛ぶ

高慣性モーメント系のドライバーとしては圧倒的に構えやすくて、振りやすい。1球目から芯に当てやすいし、芯を外しても飛距離ロスが少ない。つかまりがよくてハイドローでキャリーを出せます。

