
伝説の侍、坂田銀時……ではなく、やる気ゼロの高校教師・坂田銀八(CV:杉田智和)と、おなじみの「銀魂」キャラクターたちが生徒となって繰り広げるなんでもありな学園コメディ「3年Z組銀八先生」(ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。本記事では第12講をプレイバック。ついに最終回。しかし、冒頭から時系列がぶっ飛び、卒業後の同窓会が描かれるという予想外の展開に。怒涛のパロディとメタ発言が炸裂し、最後まで「銀魂」らしさを貫き通したエピソードとなった。(以下、ネタバレを含みます)
■卒業後の同窓会! 銀八たちがサイボーグに!?
銀魂高校を卒業して社会人となった新八(CV:阪口大助)は、とある飲食店で働いていた。パワハラ店長に怒鳴られるその姿は、「銀魂」第1話のオマージュだ。そして、さっそく始まるZ組の同窓会。しかし、彼らの近況報告は衝撃的なものだった。近藤勲(CV:千葉進歩)は解体業と建設業を同時に経営、志村妙(CV:ゆきのさつき)と柳生九兵衛(CV:折笠富美子)も建設会社を設立、土方十四郎(CV:中井和哉)は世界中から廃材を集めるビジネスマン……と、一見立派な肩書きが並ぶ。だが、その実態は「スクラップ&ビルド」をテーマに、銀八や近藤、土方、さらには長谷川泰三(CV:立木文彦)までもが何度も解体され、サイボーグとして生まれ変わるという、はちゃめちゃ過ぎるものだった。
冒頭から視聴者を置き去りにする超展開。感動の再会かと思いきや、男性陣のほとんどが記憶を操作され、機械の体になっているという狂気の設定に、SNSでも「みんなもう銀魂高校を卒業したあとなのか…」「サイボーグ化ってどういうことだよw」と困惑と爆笑の声が殺到。また、沖田総悟(CV:鈴村健一)は噺家として真打に昇進、猿飛あやめ(CV:小林ゆう)は身内の会社の経理になっているなど、意外な進路も明らかに。とは言え、どちらも銀八たちのサイボーグ化に関わっているなど闇が深く、真っ当な仕事に就いているのは新八くらいなのがZ組らしい。序盤からハイスピードでボケ倒す生徒たちと、それにMAXのテンションでツッコミまくる銀八のやり取りは見ていて楽しく、懐かしさも全開だった。

■パロディの嵐! 天下一武道会に中忍試験、そして勇者へ
同窓会も後半戦へ突入。学生時代の思い出として九兵衛が語り出したのは「運動会」という名の「天下一武道会」、そして「中間試験」という名の「中忍試験」だった。画面には某国民的バトル漫画や忍者漫画のパロディ映像が流れ、もはや何の作品を見ているのか分からないカオス状態に。さらに遅れて登場した桂小太郎(CV:石田彰)は某RPGの勇者の姿で現れ、「今は勇者をやっています」と真顔で語ると、東城歩(CV:遊佐浩二)は遊び人に、長谷川は「ハイブリッド無職」に転職(?)するなど、パロディはジャンプ作品以外にも飛び火。極め付けは神楽(CV:釘宮理恵)で、別作品のキャラクターそのものに変貌しているのだった。
中盤は、著作権ギリギリ……いや、完全にアウトなパロディの畳み掛け。ジャンプ作品の有名キャラが次々と登場し、某RPGネタまで盛り込むやりたい放題っぷり。これまでにもパロディネタは随所に登場していたものの、ここまでガッツリと披露するのはレアで、さすがは最終回と言ったところ。これにはSNSでも「これ怒られないの?w」「神楽ちゃんが完全に別人」「ツッコミが追いつかない!」と、視聴者も腹筋崩壊の様子だった。

■「やり直そう」からの第1話リメイク!? そして衝撃のラストへ
同窓会も終わった後日、新八が再び店長に怒られていると、そこへ銀八率いるZ組がやってきて、「やり直そう」と宣言。その言葉と共に再びオープニング映像が流れ、時系列は高校時代へ。ハタ校長(CV:坂口候一)からZ組の成績について説教されるという、アニメ第1講の冒頭シーンが再現される。このまま第1講の再現が始まるのかと思った矢先、新八が「やり直すってそういう意味じゃねえよ!」とツッコミを入れ、Z組の教室はさらなる混乱へと突き進んでいくのだった。
終盤になり、再びオープニング映像がフル尺で流れるというまさかの展開。「タイムリープか!?」と思いきや、Z組の生徒たちはまた某有名作品のキャラになっていたり、まったく違うキャラになっていたり、高杉晋助(CV:子安武人)たちは小学生時代に戻っているなど、もはやどんなジャンルのコメディなのかも分からないほどのカオスっぷり。新八だけが必死にツッコミ続ける中、最後にはこれらは全て「銀魂高校の生徒募集PR映像」だったという強引なオチで一応の決着を見せた。
とくに、アニメ第2期を匂わせる締めくくりをしたにも関わらず、画面には大きく「未定」と描かれているなど、最後の最後まで本作らしい適当さと緩さが光っていた。SNSでは「『銀魂』は終わる終わる詐欺だったけど、こっちは続く続く詐欺なのね」「もう2期の告知かとびっくりしちゃった!」「最後までらしくて最高だった」と、愛あるコメントで溢れかえっていた。さて、これにて「3年Z組銀八先生」はひとまず完結。しかし、彼らのことだから、またいつかひょっこりと帰ってくるに違いない。その時まで、しばしの別れだ。
◆文/岡本大介


