現地時間2月12日、バレーボールの欧州クラブ王者を決定する2025-26シーズンCEVチャンピオンズリーグ(CL)で4回戦グループステージ・セカンドレグ第2戦が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するシル シコマ モニーニ・ペルージャ(大会担当スポンサーをクラブ名に表記)は、VK Lvi・プラハ(チェコ共和国)とアウェーで対戦。セットカウント3-0(25-13、25-18、25-17)で勝利を収め、最終戦を待たずにグループC首位で8強入りを決めた。
週末に行なわれたコッパイタリアを苦い準決勝敗退で終えたペルージャにとって白星を取り戻し、シーズン終盤へ向けて仕切り直したい一戦。ファーストレグで先発を務めたOH石川が2戦前に負傷した右膝のリハビリのため帯同せず、先発は司令塔のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、OPに元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、MBがアルゼンチン代表アグスティン・ロセルとイタリア代表ロベルト・ルッソ、OHはポーランド代表カミル・セメニウクと元ウクライナ代表・オレフ・プロトニツキ、Lに元イタリア代表マッシモ・コラチを起用し、コッパ戦と同じメンバーでグループ首位通過を狙い試合をスタートさせた。
〈S:セッター、OH:アウトサイドヒッター、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ〉
一方、このラウンドでまだ白星がなくグループ最下位に沈むプラハは、昨季の国内王者としてホームで意地を見せたいところ。得点源である自国出身の若手攻撃陣OPダビド・コラートルとOHイジー・ベンダに元アルゼンチン代表のベテランMBパブロ・クレールら、前回の対戦と同じ顔ぶれで先発を組んだ。
ペルージャは第1セット、プロトニツキのエースを手始めに選手全員がブレークに絡んでサーブを一巡。アタック決定率83%をマークするなど終盤を前に二桁越えのリードを奪い、わずか21分でセットを先取した。第2セットは序盤に5選手のうち4選手にサーブミスが出るが、ジャンネッリのツー2本で混戦を抜け出す。10-8としたラリー中に低い姿勢でブロックカバーに入ったロセルが右膝を痛めてコートを降りるアクシデント。MBにフェデリコ・クロザート(イタリア)を起用して2点差のまま後半を迎える。
そこから、強烈なアタックで得点を挙げた主将のジャンネッリが、サイドライン際にエースを叩き込むなどブレーク3回に貢献してチームをけん引。2度目のセットポイントをジャンネッリのこのセット5得点目で制して勝利に王手をかけた。
第3セットは開始直後にリードを手に入れると、再びプロトニツキのエースで勢いに乗る。好守からラリーをものにしてクロザートのブロックでリードを6点へ広げる。以降もレセプションに苦しむ相手をサーブで攻め続けてブレーク5回を積み上げ、そのまま快勝を収めた。
ペルージャはこの勝利でグループCの首位を堅守。勝点6差となった後続が残る1試合でペルージャを上回ることが不可能となったため、最終戦を待たずに準々決勝進出が確定した。
アンジェロ・ロレンツェッティ監督はクラブ公式HPで、「この結果にチームは満足している。ホームでのファーストレグでは(1セットを奪って)我々に苦戦を強いた相手だが、この対戦ではより良いプレーができると確信していたからだ。そして前回の対戦とは異なる展開となった」と試合後にコメント。
過密日程の厳しさに拍車をかけたであろう準々決勝残り3枠を争うプレーオフ(各グループの2位5チームと全グループの3位から成績トップ1チーム)のホーム&アウェー2試合を回避し、コッパ戦後に直ぐ白星を取り戻せたことはプラス材料だろう。
その一方で、離脱中の石川と併せ昨季後半にチームを支えたMBの元アルゼンチン代表セバスティアン・ソレもこの日は帯同しておらず、さらに主力MBロセルが試合中に負傷とあってチームコンディションが心配される。ロセルは翌日午後にペルージャでMRI検査を受けたことをクラブが発表。詳しい診断の後、復帰へ向けて早急に回復プログラムが組まれると伝えている。
指揮官も、「チームにとって首位を守れたのは嬉しいこと。ただ、ロセルが怪我を負ったことで我々がそれを手放しで喜べないことは確かだ」と胸の内を明かしている。
ペルージャの次戦はイタリアリーグのレギュラーシーズン後半9節(日本時間2月16日午前2時開始予定)。5位ガスセールズ・ピアチェンツァをホームで迎え撃つ。
構成●THE DIGEST編集部
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