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東山奈央、ワンマンライブで2027年に音楽活動休止&日本武道館公演開催決定を発表

東山奈央、ワンマンライブで2027年に音楽活動休止&日本武道館公演開催決定を発表

ツアーファイナルで活動休止と日本武道館公演決定を発表した東山奈央
ツアーファイナルで活動休止と日本武道館公演決定を発表した東山奈央 / Photo by 高田梓

声優・歌手の東山奈央が、2月8日に「東山奈央ワンマンライブ2026『祭 -Matsuri-』」ファイナル公演(昼・夜の2公演)を東京・J:COMホール八王子で開催した。

■和楽器奏者が加わった編成で「灯火のまにまに」でスタート

昼公演である1部。幕が上がると同時に三味線と尺八の音色が響いてきた。東山のライブではおなじみのバンド「レインボードッグス」のメンバーに加えて、今回は和楽器奏者が並び立つというサプライズに、揺らめく明かりを放つ行燈や灯籠といったセットも合わせて、客席からは感嘆の声が響いた。

障子の向こうにシルエットが見え、華やかに登場した東山。「雪の中、みんなありがとう! 盛り上がっていきましょう!!」と呼びかけ、「灯火のまにまに」でライブがスタート。和柄をあしらったお祭り衣装で、番傘も携えつつダンサーたちと踊り、かんざしも美しく揺れる。

「早速みんな声を聞かせて! せーの!」と始まった「ネバギバ音頭」では、「はいはいっ!」「ふっふー!」といったオーディエンスの合いの手もバッチリ決まっている。冒頭の2曲だけでも、東山の楽曲には「祭 -Matsuri-」というコンセプトに合っているものが多くあるということに気付かされる。

「みんなのかわいい“ニパニパ”見せてください!」と言って、そのまま「君の笑顔に恋してる」に突入。東山のライブでは名物となっている、スマイルを模した“ニパニパダンス”を、2月8日という“ニパニパ”の日にみんなで楽しんでいく。初参加の観客にも気を配り、会場が一つになっていった。

■ダンスパートから「かわいいお祭りメドレー」へ

MCでは「皆さま、無事にたどり着いてくださってよかったです!」と安堵の表情を見せ、和楽器奏者たちを紹介。ライブやMVで共演してきた三味線奏者・浅野祥と、今回が初顔合わせとなる篠笛&尺八奏者の佐藤公基が編成に加わった。

「ダンスパート、いっちゃいたいと思います!」と宣言しつつも、ダンスパートをメドレー仕立てにした事実に改めて直面する東山。息継ぎもなく走り抜ける構成に「セットリストを作ったのは私なので頑張ります」と笑みを浮かべながら踊り出す。

「オトメイロ」「Mode Style」「I Want You To Know Baby」と、東山が「かわいい曲をつめこんだ」という「かわいい祭りメドレー」を披露。キュートでありながら、手足の指先まで細やかに振りつけられた、さりげなく激しいダンス曲たちが次々に繰り出されていく。気になる年下の子と徐々に距離を縮めていく大人の恋愛ソング「そういう感じのn回目」まで、ポップな楽しさとハイクオリティーぶりを両立させる東山ライブならではのメドレーとなっていた。

「東山奈央ワンマンライブ2026「祭 -Matsuri-」」より
「東山奈央ワンマンライブ2026「祭 -Matsuri-」」より / Photo by 高田梓

■ 紫をベースにした着物アレンジの衣装に着替えて中盤へ

インストゥルメンタルのパートを挟んで、衣装チェンジをした東山が再びステージに。着替えた衣装は、紫をベースにした着物アレンジで、シースルーの長い袖、腰回りには短冊のように色とりどりの柄の帯が重ねられているという楽しいデザイン。

ここからは、しっとりと聞かせるバラードパート。ステージ後方に降りてきていた桜幕を背負いながら「春色」を歌い上げたが、実は2018年リリースながらライブでは初披露となる。足元にスモークが立ち込める中での「風空花人」は、原曲がケルティックなサウンドである分、今回は和サウンドによって新たな一面が楽しめた。

そして、夜のジャズクラブに迷い込んだかのような鍵盤のイントロから、ダークな情念を東山が表現した「ゆれる」へ。行燈と灯篭の演出も相まって、かげろうの炎舞とでもいいたくなる世界がそこにあった。

MC中に、衣装担当者がこだわったポイントのスカート部分の多彩な帯にあしらわれたチャックを紹介しようといじっていたところ、東山の口から「あーっ、壊した!」という声がこぼれた。焦りながら舞台袖に助けを求めにいく姿に、客席から温かい笑い声があがる。幸い、東山カラーであるレインボーを表現した帯のチャックは無事とのこと。

バラードパートの続きとして披露した「涙のレシピ」は、2025年放送のTVアニメ「かくりよの宿飯 弐」エンディング主題歌。東山演じる主人公・津場木葵が思いを寄せるも遠く離れてしまった相手・大旦那のシルエットが、曲中にステージ後方の障子に映り、そのシルエットに東山が手を伸ばすというエモーショナルな演出が展開。

■ロックナンバーで盛り上げ、「とおりゃんせ」で本編が終了

空気は一転、ここからはロックナンバーが続く。「歌声を目印に」で東山が重心を低く、足を踏み込みながらクールなボーカルを聞かせたと思えば、「FLOWER」ではスクリーンに花火が上がり、レインボードッグスの演奏もボルテージを増していく。「ワゴン」では、精いっぱい手を伸ばす東山の袖が、何度も宙に揺れて舞った。バンドメンバー紹介を挟みつつ、会場は熱を帯び、赤いペンライトがステージに向かって波のようにうねった。

「(前略)全人類へのファンファーレ!」では東山自身が和太鼓に挑戦。東山が和太鼓をたたき、サビを観客が大合唱するという、この現場でなければありえないほほ笑ましい光景が広がる。「OVER!!」では、細かく刻む三味線とメロディアスな尺八がコラボし、見事な音像を紡ぎ出した。

「最後は祭ライブにふさわしい、あの曲しかありません!」と東山が叫んで始まったのは、大石昌良が手掛けたカオスなロックナンバー「とおりゃんせ」。転調あり、ラップパートあり、コール&レスポンスありと、ドンチャン騒ぎ状態に。金の紙吹雪が舞い、ドドンと障子に潔く「終幕」の筆文字が写る粋な演出で本編が終了した。

2027年の歌手活動10周年をもって、歌手活動を休むことを発表し、手紙を読む東山奈央
2027年の歌手活動10周年をもって、歌手活動を休むことを発表し、手紙を読む東山奈央 / Photo by 高田梓

■昼と夜でガラッと雰囲気を変えたメドレーを披露

「アンコール!」の掛け声が「なおぼう!」に変わり、リラックスした表情の東山がはっぴ姿で登場。そのまま自然体で「Chain the world」を歌唱し、新たなフルアルバムの制作決定も発表された後、ペンライトで会場が真っ青に染まる「群青インフィニティ」へ。「ありがとうございましたー! わっしょーい!」と、大盛り上がりの「祭 -Matsuri-」1部が幕を閉じた。

夜の2部では、メドレーパートが「そういう感じのn回目」以外は総とっかえとなり、「むてきなガール!」「StarLight」「Lost Thorn In My Side」という東山厳選の「カップリング祭メドレー」に。昼とは異なるクールでグルーヴィーなダンスで楽しませる。アンコール後の趣向も一味違っており、「祭ロングTシャツ」をアレンジして登場。ニコニコと会場全体をゆっくりと見渡しながら「Growing」を歌唱した。

■「歌手活動をお休みすることにしました」

ここで事前に告知されていた時間が訪れる。「声優・歌手 東山奈央より大切なご報告がございます」と題して、会場からのYouTube生中継が予告されていた。現場で、配信画面で、何が発表されるのかと見守っていたファンも多かったはず。

「今日はですね、お手紙を書いてきました」と、笑顔で6枚の手紙を取り出した東山。「お知らせは、二つあります」と言葉を続け、「まず一つめ。私は、来年の歌手活動10周年をもちまして、歌手活動をお休みすることにしました」と発表。

一瞬、会場から戸惑いの声が漏れるが、誰もが静かに東山の言葉を受け止めていった。「自分で考えて自分で選択した」というその思いは、現在、オフィシャルブログや東山奈央オフィシャルクラブ「虹のわっか」のブログにも記されている。本当に楽しくて、全力で挑んできたライフワークとしての歌手活動だからこそ100%で臨めない瞬間が訪れてしまう事態だけは迎えることなく、持続可能な歌手活動の道を模索していきたいという、東山の真摯な思いを感じることができる。

■2027年3月11日、東山の誕生日に日本武道館公演が決定

休む期間も、再開の時期も全てが未定ながらも、歌手として「みんなと楽しく老後を過ごしたいという夢があります」と東山が笑顔で語った瞬間、会場中から優しい笑い声が聞こえてきた。「そして歌手活動10周年ファイナルに向けて、私にはみんなとかなえたい大きな夢があります。もう一つの重大なお知らせ。こちらをご覧ください!」という東山の声に導かれ、スクリーンに投影された映像。そこには、2027年3月11日という東山奈央の誕生日に日本武道館で10th Anniv. Final Liveである「OVER THE RAINBOW」が開催されるという文字があった。

2018年に日本武道館で開催された1st LIVE「Rainbow」を超えていくという意味で名づけられた「OVER THE RAINBOW」というタイトル。「約束の地でお会いできることを、とても楽しみにしています!」と満面の笑みで東山は語った。

「祭 -Matsuri-」の最後を飾ったのは、武道館への思い出が詰まった1曲「君と僕のシンフォニー」。曲の終わりに「みんなでいこう、虹の向こう側へ!」と東山は叫ぶ。そしてライブで恒例となっているレインボードッグスのメンバーの背面にガムテープで書かれた文字の発表に、和楽器奏者やダンサーも参加。そこに「いくぜぶどうかん」という8文字があった。
「東山奈央ワンマンライブ2026「祭 -Matsuri-」」より
「東山奈央ワンマンライブ2026「祭 -Matsuri-」」より / Photo by 高田梓


◆文=宮田文久

「東山奈央が和太鼓を演奏
「東山奈央が和太鼓を演奏 / Photo by 高田梓

■東山奈央ワンマンライブ2026「祭 -Matsuri-」
◇2月8日◇東京・J:COMホール八王子

<セットリスト>
M01. 灯火のまにまに
M02. ネバギバ音頭
M03. 君の笑顔に恋してる
M04. メドレー
(昼:オトメイロ / Mode Style / I Want You To Know Baby / そういう感じのn回目)
(夜:むてきなガール! / StarLight / Lost Thorn In My Side / そういう感じのn回目)
M05. 春色
M06. 風空花人
M07. ゆれる
M08. 涙のレシピ
M09. 歌声を目印に
M10. FLOWER
M11. ワゴン
M12. (前略)全人類のファンファーレ!
M13. OVER!!
M14. とおりゃんせ
~アンコール~
EN1. Chain the world(昼) / Growing(夜)
EN2. 群青インフィニティ(昼) / 君と僕のシンフォニー(夜)
和楽器奏者を加えた編成で臨んだ「東山奈央ワンマンライブ2026『祭 -Matsuri-』」
和楽器奏者を加えた編成で臨んだ「東山奈央ワンマンライブ2026『祭 -Matsuri-』」 / Photo by 高田梓

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