
浜辺美波、目黒蓮(Snow Man)のW主演による映画「ほどなく、お別れです」(2026年2月6日[金]公開)に野波麻帆、原田泰造、西垣匠、久保史緒里が出演することが解禁に。作品の見どころや自身の役どころなどについて、コメントが寄せられた。
■葬祭プランナーが“最高の葬儀”を目指す感動作
本作は「小学館文庫小説賞」の大賞受賞作で、累計40万部を突破している長月天音の「ほどなく、お別れです」シリーズ(小学館文庫)を原作とした感動のヒューマンドラマ。就職活動に全敗し途方に暮れる中、とあるきっかけで葬儀会社にインターンとして就職したヒロインと、そんな彼女を厳しく指導する指南役の葬祭プランナーがタッグを組み、“最高の葬儀”を目指していく。
葬祭プランナーとは、遺族の希望に沿って故人に合った葬儀を提案し、全ての手配と進行(葬儀の段取り、会場設営、式の進行など)を執り行う仕事で、浜辺は葬儀会社「坂東会館」の新人葬祭プランナーの清水美空、目黒は美空をスカウトし厳しく指導する葬祭プランナー・漆原礼二を演じる。
また、監督は三木孝浩、脚本は岡田惠和監修の下、本田隆朗が担当。音楽は、これまで数々のヒット曲を生み出してきた亀田誠治が手掛ける。
■母が不慮の事故で亡くなってしまう長野一家
今回、美空と漆原を取り巻くキャストを4週連続で発表する企画「ほどなく、解禁です」の第3弾として、とある理由で父が離れて暮らすも、母が不慮の事故で亡くなってしまう長野一家の4人を演じる野波、原田、西垣、久保の出演が解禁となった。
野波は、シングルマザーで苦労がありながらも、常に笑顔を絶やさず、女手1つで2人の子供たちを育ててきたが、不慮の交通事故で亡くなる母・長野桂子役。三木孝浩監督の映画「今夜、世界からこの恋が消えても」(2022年)では、わが子を病で亡くしてしまう母を演じた野波が、今作では愛する子供たちを残して、無念の死を遂げてしまう母を演じる。
原田は、幼い子供たちを抱えながらも親友の連帯保証人として借金を背負うことになり、桂子と離婚した長野正史役。離れた土地で家族と連絡を取り合うこともなく1人で暮らす父が、数十年ぶりに会う子供たちから突如、桂子の死を知らされるという複雑な役どころとなる。
西垣は、幼い頃に家族を置いて出ていった父親を恨んでいる息子・長野翔一役。母への深い愛情と、憎い父への葛藤の狭間で苦しみながらも、喪主としての役目を全うしようとする懸命な姿が、見る者の心をつかんで離さない。
久保は、反対する兄を気にしながらも、父親に母親の訃報を伝えるべきではないかと悩む娘・長野玲奈役。11月に乃木坂46を卒業する久保が、卒業後初の映画出演となる本作で、母の思いと父の孤独、兄の葛藤を一身に受け止め、愛する家族と後悔のない別れをするために一歩を踏み出そうとする玲奈を熱演する。
美空と漆原は、母・桂子の死をきっかけに、長野家の絡み合う思いにも向き合うことになる。
■長野桂子役/野波麻帆 コメント
悲しいシーンが多かったため、少し寂しいですが、無事に撮影を終えてほっとしています。今回の役は、現場の空気感で家族像を作っていこうと思い、あえて役作りはしませんでしたが、すでにそこには子供たちが存在していて、安心して撮影に入ることができました。
また、久しぶりに三木監督とご一緒しましたが、監督には明確にビジョンがあり、私が違う方向に進むと必ず的確に教えてくださるので、演じていてとても楽しかったです。
本作は美空と漆原を軸に進む物語なので、心にぐっとくるシーンが随所に登場します。ぜひ心を空っぽにして、感情むき出しで見てもらいたいです。そして、鑑賞後は「ほどなく、お別れです」の意味を考えてみてください。

■長野正史役/原田泰造 コメント
私は泣くシーンが多く、緊張感が続いていたので、無事に終了して安心しています。離れ離れになった家族のことはずっと思っているのに、会ってはいけない…という思いを胸に演じました。
「ほどなく、お別れです」という漆原のせりふは、「ああ、これで本当にお別れなんだ」と思える、すーっと心に入っていく不思議な気持ち。本作ではさまざまな“別れ”が描かれており、悲しいけれど、最後は心が温かくなる。本作を見た後に、タイトルを見返して心にジーンときてもらえたらと思います。

■長野翔一役/西垣匠 コメント
お話を頂いたときは、率直にうれしかったです。今まで演じたことのない役だったので、新たな扉を開ける気持ちで頑張りました。翔一は、根は優しいけど素直になれない性格なので、細かい感情の表現に気を付けました。
実は今まで“死”というものに対し、あまり深く考える機会はなかったのですが、自分の身の回りでいつ起きるかわからないことですし、翔一を演じて考える機会をもらえました。いつか訪れるであろう別れに後悔しないためにも、本作が“死”について考えるきっかけになってくれたらうれしいです。

■長野玲奈役/久保史緒里 コメント
いつ大切な人に会えなくなるか分からないということを、考えながら取り組む撮影期間でした。玲奈は父親との記憶が幼い頃から止まっていて、母親が苦労してきている姿をずっと見てきた人。女性同士だからこその距離感でしたし、母の存在の大きさを誰よりも実感してきたはず。そんな親友みたいな存在でもある、母との別れはとてもつらかったと思います。
“別れ”だけではなく、残された人がその先をどう生きるかは、誰にでも訪れる身近な話のような気がします。この作品に参加させてもらったことで、幼い頃から強かった別れというものに対しての漠然とした恐怖心がなくなった気がします。ぜひ本作を見て、私と同じように何か心に届いてくれたらと思います。


■映画「ほどなく、お別れです」ストーリー
就職活動で連戦連敗の清水美空(浜辺美波)は、葬祭プランナー・漆原礼二(目黒蓮)と出会い、導かれるように葬儀会社「坂東会館」でインターンとして働き始める。
教育係となった漆原からの厳しい指導の数々に日々心をくじかれそうになる美空だったが、彼の遺族や故人にとことん寄り添う心遣いや所作、そして出棺のときに優しく「ほどなく、お別れです」と告げる姿にいつしか憧れを抱くようになる。
永遠の別れは、誰にでもやってくる。残された遺族だけでなく、故人も納得できる葬儀とは何か?
美空は、漆原と一緒にその問いに向き合う中で彼の背中を追い掛けるように、自身も葬祭プランナーを目指すことを心に決める。そして漆原もまた、そんな美空の姿に徐々に信頼感を覚え、2人は「最高のお見送り」を目指し、数々の葬儀に向き合っていく。

