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鬼木体制2年目の王者・鹿島の現在地は?今季初勝利の横浜戦で見えた課題とプラスアルファ

鬼木体制2年目の王者・鹿島の現在地は?今季初勝利の横浜戦で見えた課題とプラスアルファ


[J1百年構想リーグEAST第2節]鹿島 1-0 横浜/2月14日/メルカリスタジアム

 鬼木体制2年目、昨季、リーグの覇権を奪い返し、百年構想リーグ制覇も目指す鹿島は、開幕戦は退場者を出したこともあり、アウェーでFC東京にPK戦の末に敗戦。今節の横浜とのホーム開幕戦は勝利が欲しい一戦であった。

 昨季はかつて川崎で黄金期を築いた鬼木監督の下、勝負強さを発揮し、優勝を果たしたが、指揮官が目指す技術力を活かしながら相手を見て主導権を握り、圧倒して勝つ戦い方は道半ばであった。

 そのなかで横浜戦の試合開始数分では後方からの丁寧なビルドアップで前進し、ゴールを目指す姿にチームの成長を感じさせた。

 しかし、その後は横浜のハイプレスにハマり、効果的なボール運びをできず。球際でも相手の激しいチャージに後手を踏む場面もあり、苦戦を強いられた。その部分で鬼木監督も課題を口にする。

「前半、相手が非常にエネルギーを持ってきたところで、もう少し上手に外せれば良かったです。もう少し前進できるタイミングを見つけたかったです。ただ、そこは相手のあること。(横浜は)本当にエネルギーを持ってきたので、後半勝負になるかなと思いましたが、そういう意味では前半しっかり耐えたこと、後半大きなピンチもありましたが、ハヤ(GK早川友基)を中心によく凌いで、交代選手も含めて全員が勝利に向けて戦ってくれた。これを続けていきたいですし、誰ひとり満足していないと思うので、勝ちながら成長していく。それを今シーズンも続けていきたいです」

 そしてチームの伸びしろについても口にした。

「(先発陣には)もっともっとチャレンジして欲しかったなというところはあります。せっかくディフェンスラインの選手が相手の逆を取って前に付けてくれた際に、ちょっと下げてしまったりとか、そういうところがまだまだあったので、そこは前とのつながりというところが重要になってきます。そこをゲームのなかで、前半のなかで、選手たちのなかで変えられたらより良かったかなと思います。

 ボール自体の狙いはそんなに悪くはないと思いますが、そこに絡む人数や、最初に少し後ろに重い部分、最初の駆け引きで少しボールを大事にする部分、前進する部分のジャッジのところはもっと研ぎ澄ませなくてはいけないかなと思います。ただ難しいのは、そういう立ち位置だからこそ前から相手も来る。蹴り返せばチャンスもあったと思いますが、そこを合わせられれば、もっとスムーズに駆け引きの材料になりますし、実際に抜け出したなと思ったところで、ミスも多かったです。そこは質と言ってしまえばそこまでですが、でも技術的な質であり、判断のところでもあるので、より研ぎ澄ませていきたいです」
 相手の狙いや意図を把握し、それを逆手に取りながらボールを前進させる。技術力や意識は高まっているに違いないが、その面はチームとしてまだ向上が必要なのだろう。相手がハイプレスにきても関係ないほどにボールを回す術を身に付けられれば、チームとしてもうひとつ上のフェーズにいくことができる。

 一方で耐えながら勝負どころを見逃さない目と嗅覚は、さすがと言える。まず指揮官は前半から飛ばしてきている横浜の姿を目にして、ハーフタイムに的確に指示を出しつつ、交代策で流れを引き寄せ、76分に左SB小川諒也のクロスをFWレオ・セアラが頭で叩き込む決勝弾につなげている。その意図を聞けば、試合後に説明してくれた。

「(横浜は)かなりエネルギーを使ってきていたのは分かっていたので、そういう意味で言うと、(ハーフタイムに)選手にひとつは自分たちが悪いというよりは相手がそれだけのエネルギーを持ってやってきている、そこは冷静にジャッジをしようと、決して悪いわけではないという話をしました。

 なので、(横浜が後半に体力的に)落ちるから大丈夫だよというわけではなく、相手に期待するわけでもなかったですが、実際、強度が落ちるだろうなと予想はされたので、そこをしっかり突いていこうという話はしました。勝負どころでボールを出せるかどうか。それが大事になると思っていたので、後から入る選手にはそういう話をして、後半はとにかくボールをしっかり動かす作業と、チャンスの時にしっかり狙っていこうと、そういう話はしました」

 その監督の考えを選手たちが体現できるのも今の鹿島の強さと言えるのだろう。

 改めて指揮官は「開幕戦でああいう負け方をしたので、勝ち切ることが重要なんだろうなと思っていた」とも話している。

 さらに、プラスアルファを探せば、絶対的守護神の早川の相変わらずのビッグセーブに加え、キャプテンの柴崎岳の存在も挙げられる。腕章を託されたボランチは昨季はなかなか出場機会を伸ばせず。この一戦もベンチスタートだった。だが、69分に送り出した10番へ鬼木監督は期待を寄せた。

「キャンプの時から一番縦パスを入れたり、背後へのボールは一番精度が良かったですし、もちろん強度のところなどは、まだまだやらなくてはいけないところはありますが、今日のようなゲーム展開で勝負に出たところで、コントロールできたり、勝負にいく姿勢、いろんな選手がチャンスになりそうなところが見えていた可能性はありますが、そこを最後、ジャッジして判断してチャレンジしてくれる。そこは大きいので、今シーズン非常に彼のひとつ良さを出しているなと。そういうものを出してくれたシーンも多かったのは良かったです。よりボールに絡み続ければゲームを支配できる。そうやってやっていければと思います」

 王者としての盤石な戦いぶりではなかったが、逆を言えば目指す場所はまだまだ高いということ。今後も勝ちながら修正を加え、鬼木アントラーズは進化を続けていきそうだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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