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“これぞジェフ”という心打つゲームも届かない勝利。小林慶行監督は選手を称賛も強い危機感「勝てないのは相当な問題を抱えている」

“これぞジェフ”という心打つゲームも届かない勝利。小林慶行監督は選手を称賛も強い危機感「勝てないのは相当な問題を抱えている」


[J1百年構想リーグEAST第2節]千葉 0(8PK9)0 川崎/2月15日/フクダ電子アリーナ

 17年ぶりのJ1昇格を果たした千葉にとっては、開幕前のJ1柏とのちばぎんカップを含めればシーズン3戦目となった川崎戦。

 ちばぎんカップでは柏に完敗し、ホームでの開幕戦として迎えた浦和戦は立ち上がりのミスもあって黒星。その経験を活かすかのように臨んだ川崎とのホームゲームは、“これぞジェフ”と言える、球際でよく戦い、最後まで走り切り、サイドを使って攻める、心を打つパフォーマンスをよく表現してみせた。

「ようやく自分たちが示したい姿と言いますか、そういう部分を選手たちが勇気を持って、しっかり覚悟を持ってピッチ上で表現してくれたと思います」

 指揮4年目の小林慶行監督もそう試合を振り返る。

 しかし、チャンスを作りながら決め切れず、0-0のまま百年構想リーグの特有のレギュレーションであるPK戦に突入すると、最後は力尽きた。PK戦での黒星でも勝点1を掴めるだけに、J1復帰後初の勝点を手にしたとはいえ、90分での勝利を挙げられなかったことが悔やまれる。

 指揮官も危機感を持つべきだと強調した。

「ゲーム前に選手たちと共有しましたが、1万6000人、7000人のサポーターが毎回こういうスタジアムの雰囲気を作ってくれるのは当たり前ではないよと。3年前は5000人だったよと。じゃあ何を見に来てくれているのかというところは、最低限しっかり自分たちのやらなくてはいけないところを、しっかりやりましょうというなかで選手たちはしっかり表現できたのはすごくポジティブです。

 戦術面で言えば、ほぼほぼ自分たちの思い通りにゲームをすべてコントロールしました。ただ、もちろん初めて戦っている相手なので、自分たちを分からないと言いますか、戦術的な部分で(対戦を)ひと回りをすれば、戦術的な優位性はあっという間になくなると思っています。

 だから今、これだけゲームをコントロールできましたが、そのなかで勝ちを持ってこられないのはすごく問題だと思っています。なぜかというと時間が経てば経つほど、戦術的な優位性はなくなるのは間違いないからです。それだけスカウティングの能力は上がっていると思います。じゃあどうなるかと言えば、1対1のところでさらけ出されていくと思います。それが分かっているからこそ最初からそういうアプローチをしています。

 その課題があるなかで、こういったゲームをして、選手たちがどう感じているかすごく不安だったので、終わったあとにも今みたいな話をしました。『本当にこれで俺たちやれるじゃんと思っている選手がいたら危険だよ』と。このゲームをして勝てないのは相当な問題を抱えていると思います。じゃあやり方を変えるのか、もしくは選手が変わるのか、シンプルにそういう話しかないです。

 だからこそ選手に言いましたが、どんなに苦しがろうが、このサッカーをやるからなと俺は。僕がここにいる限りは今のサッカーにトライしていく。そうなると先ほども話しましたが、戦術的な優位性は今はありますが、そうじゃなくなった時に個の部分でさらけ出される。それを個のなのか、グループなのか、チームなのか、どうやって上回っていくか。さらに先の話をすれば、今、現状でこのゲームをしても、勝点1しか取れない状況で、さらにどんどん苦しくなっていくという認識です」
 改めて小林監督は選手たちの頑張りは称える。ただ、今後への不安も共有している。

「もちろん今日の選手たちのパフォーマンスは本当に評価しています。頭が下がりますし、誇りに思います。だけど、恐らくですが、選手たちは、ほぼほぼ自分の力を出していたと思います。チームとしてマックスに近いパフォーマンスを出しています。それで勝点1しか取れないチームなんだという現状がすごく危険だということです。

 この現状を変えるにはどうすべきなのか。本当に個々の成長を望むなら相当な時間がかかります。そうでなければお金で解決しますかと。要はクオリティの高い選手を獲れるんですかという、そういう話になると思います。

 今日の選手たちのパフォーマンスには満足しています。だけどあのパフォーマンスをしてもらったのに勝たせられないという現実は僕自身は相当に深く受け止めなくてはいけないと考えています」

 この日、キャプテンマークを巻いたCBの河野貴志は「(J1に)順応というよりは、できる、できないの問題ではなく、やる、やらないのところだったと思います。やっぱり相手をリスペクトしすぎた面も多少あり、自分たちらしさを出せていない面があったので、原点に戻ろうと。そこに戻せたうえでの今日の姿は、自分たちの本来のやり方だし、これを積み上げてアップデートしていかなくてはいけないと思いました」とも語る。

 スカウティングがまだ進み切っていない状況で、全力の力を出し切っても90分で勝負を決められない現状を鑑みながら千葉はどう進んでいくか。方向性は決して間違っていないと感じるなかで、自分たちの戦い方をやり続けたうえで、成果にもつながる勝利を手にできるか。その取り組みが報われる瞬間を待ちたい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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