ドジャースの佐々木朗希がスプリングキャンプで、初のライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。打者17人と対戦して、ヒット性の当たりは1本だけ。順調な仕上がりを見せたのと同時に、テスト投球したのは「新球」だった。佐々木は手応えを感じているようなコメントを発したが、米メディアは「違う視点」で見ていた。
現地入りしたアメリカ人スポーツジャーナリストは「佐々木は期待されている」と前置きして、次のように評するのだ。
「リバー・ライアンの方が高評価されている」
27歳の右腕リバー・ライアンはトミー・ジョン手術を受けたため、昨シーズンは全休だった。しかし「大谷2世」として騒がれた時期があったそうだ。このスポーツジャーナリストが続ける。
「大学時代から野手と投手の両方で活躍し、2021年の米ドラフト会議でパドレスから指名。ルーキーリーグでは野手と投手の両方で出場していました。2022年3月のトレードで、ドジャースに移籍。ドジャースのマイナー組織は投手一本で育ててきましたが、大谷がドジャース入りした2024年、コアなファンはライアンの二刀流復活、大谷との将来的な共闘に期待していました」
どうやら二刀流への復帰はなさそうだが、手術を受けた2024年には「将来のエース候補」の片鱗も見せていた。
「開幕戦直前で右肩痛を訴え、メジャーリーグデビューとなった初登板は7月まで遅れてしまいました。2試合目の先発登板で初勝利を挙げましたが、右ヒジを痛めて手術することに。直球のキレ、スピードは抜群で、変化球も豊富。将来のエース候補と言われてきました。今季、ドジャース首脳陣は先発枠で使ってくるはずです」(前出・スポーツジャーナリスト)
佐々木のライブBP初登板の2日前、米メディア「カリフォルニア・ポスト」が今季の注目選手としてこのライアンを取り上げ、「オールスター級の活躍も」と紹介した。
ドジャース先発陣は30代が多いため、スロー調整となっている。主力投手が本調子ではないシーズン序盤、ライアンや佐々木の若手で先発ローテーションを回すのが理想形だ。
「佐々木も2月15日のライブBPで新球をテストし、出遅れずに済んだ感じです」(現地記者)
複数の若手投手が、先発ローテーションの残り少ない枠を争っている。現時点ではライアン優勢が否めないだけに、佐々木は新球を新たな武器として進化させなければならない。
(飯山満/スポーツライター)

