2026年の初め、歌謡界最大の話題は何と言っても「BTS」のカムバックだ。旧正月連休期間中も関連ニュースが絶えないほど、業界内外の関心が集中している。
軍空白期を終えた後、初の完全体アルバムをリリースする中、過去最大級規模のワールドツアーのみならず、グローバル生中継を兼ねたクァンファムン(光化門)広場での公演まで予告され、単なるトップアーティストのカムバックを超えて、Kカルチャー代表イベントへと拡大する雰囲気だ。
韓国をはじめ、アメリカ、イギリス、日本など世界15か国と地域でファッション誌「GQ」3月号のカバーモデルに選ばれた「BTS」。韓国アーティストがこれほど多くの地域で同時にカバーを飾るのは今回が初めてだ。
<34都市82公演規模ツアー…世界各地で全席完売続出>
「BTS」は来月20日、5thフルアルバム「ARIRANG」をリリースする。7人のメンバーが順に軍空白期を過ごして発生した約3年9か月の長い空白期間を経て披露する完全体のニューアルバムだ。
カムバック後には大規模なワールドツアーが続く。「BTS」は4月9日、コヤン(高陽)総合運動場主競技場を皮切りに、世界34都市で計82公演を行う予定だ。すでに高陽公演3回をはじめ、北米と欧州での41公演が全席完売となり、成功への期待はさらに高まっている。
公演企画会社ライブネーションUKは、「BTS」が今回のツアーでロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムの単独公演基準で史上最高の客席占有率を達成したと明らかにした。「BTS」は7月6~7日に行われる同公演だけで計12万人を動員する予定だ。このほか、アメリカの主要スタジアムや他の欧州大型会場でも、韓国歌手初となる単独公演が相次いで予告されている。
ツアー日程公開後、公演開催都市の旅行や宿泊検索量も急増している。宿泊プラットフォーム「ホテルズドットコム(Hotels.com)」によると、日程公開後48時間で海外からソウル行きの旅行検索量は前週比155%増加した。6月公演が予定されたプサン(釜山)は海外検索量増加幅が2375%に達した。同期間、韓国でもソウルと釜山の検索量がそれぞれ190%、3855%増加した。
これに先立ち、グローバルポップ市場ではテイラー・スウィフトの大規模ツアーをきっかけに、公演開催都市の消費と観光需要が急増した現象を指す「スウィフトノミクス」という用語が登場した。
業界では、「BTS」の今回のカムバックとワールドツアーも同様の経済波及効果を生む可能性があるとして、「BTSノミクス」が浮上するとの分析が出ている。イギリスBBCなど海外メディアは、「BTS」がカムバック活動の付加事業を通じ、約10億ドル(約1500億円)規模の売上を生む可能性を提示した。
<Kカルチャーの新たな指標、光化門無料公演…最大26万人集結の見通し>
もう一つの見どころは、アルバムリリース翌日の来月21日午後8時、光化門広場で行われるカムバック公演だ。ソウル市が公式後援を確定した今回の公演は、光化門一帯を活用した大規模野外イベント形式で企画されている。「BTSノミクス」現象をソウル都心のど真ん中で体感する象徴的な場面になる見通しだ。警察は最大26万人が集結する可能性を念頭に総合安全対策を準備している。
公演は無料で行われ、一般予約とファンプラットフォーム「Weverse」での応募方式が併行される。舞台演出はスーパーボウルのハーフタイムショーなどを手掛けたハミッシュ・ハミルトン監督が担当する。ダンサー約50人と国楽団13人が共演し、韓国的色彩を強調したコラボステージを披露する予定だ。いわゆる「王の行列が通る動線」を活用した演出案も検討中と伝えられている。
光化門公演はOTTプラットフォーム「Netflix」を通じ、世界190以上の国と地域に単独生中継される。韓国で開催される単独歌手公演がNetflixを通じてグローバル同時中継されるのは今回が初めてだ。
ニューアルバム「ARIRANG」は、「Spotifyカウントダウンチャート グローバル」で3週連続1位を記録するなど、リリース前から主要グローバルチャートで存在感を示している。同チャートはリリース予定のアルバムとシングルの事前保存数を集計する指標で、世界の音楽ファンの期待値を測る尺度として通用している。
アルバム事前予約販売量も相当なものだ。「ARIRANG」は予約開始1週間で先注文量406万枚(流通会社集計基準)を突破した。これは、「BTS」自身の最多先注文記録で、2020年の4thフルアルバム「MAP OF THE SOUL : 7」の先注文量342万枚を大きく上回る数値だ。
業界では、今回のアルバムが累積販売量566万枚(サークルチャート集計基準)を記録した「SEVENTEEN」の「FML」を超え、K-POPの単一アルバム最多販売記録を再び更新できるかに注目している。
一方、来月20日から4月12日まで「BTS THE CITY ARIRANG SEOUL」プロジェクトを通じ、音楽とメディアを結合した体験型コンテンツや都市景観と調和する設置演出がソウル各地で展開される。スンネムン(崇礼門)やNソウルタワーなど主要ランドマークが「BTS」のカムバック関連メディアファサードで彩られ、ヨイド(汝矣島)漢江公園では彼らの音楽を媒介とした体験型プログラムが運営される予定だ。

