
HYBEのオリジナルストーリーに基づいたウェブトゥーン「黒の月: 月の祭壇」をアニメ化した「DARK MOON -黒の月: 月の祭壇-」は、2026年1月よりTVアニメが放送中(毎週金曜夜24:00-24:30、TOKYO MXほか)。本作は7人組グローバルグループ「ENHYPEN」とコラボした作品としても知られており、名門学校「デセリスアカデミー」に転校してきた少女・スハと、“ヴァンパイア”であることを隠し学校生活を送る少年たちの物語が描かれている。今回WEBザテレビジョンでは、ヘリ役の戸谷菊之介、ソロン役の小笠原仁にインタビューを実施。役作りにあたってのエピソードや、おふたりの多彩な活動について話を伺った。
■恋愛あり、バトルありな物語に「すごく覚悟のいる役」
――「DARK MOON -黒の月: 月の祭壇-」に出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
戸谷菊之介(以下、戸谷):原作を読んだ時に壮大なストーリーだと感じたので、どんなアニメになるのかと思っていましたし、ヘリとしてはスハとの恋愛要素もあり、バトルもありと、僕にとってすごく覚悟のいる役だと思っていました。あとは「ENHYPEN」ともリンクしているということを知って、メンバーのことを調べたりもしましたね。
小笠原仁(以下、小笠原):出演することが決まって僕が楽しみだったのは、作中で描かれている日本との文化の違いですね。キャラクターたちの学年も12年生とか、日本と違う部分はあるなと。
僕が演じるソロンというキャラクターは、日常パートにおいて話の切り替えを担当することが多いんですよ。そういう役割が明確に与えられている子なので、ナチュラルなアプローチがどれだけできるかが勝負だなと思い、アフレコに臨んだのを覚えています。

――ヘリとソロンは、かなりタイプの違う人物という印象があります。キャラクターを演じる上で、力を入れたことや気をつけたことは?
戸谷:ヘリに関しては、物事を俯瞰して見ているし、どちらかというと責任感の強いタイプだと思っていて。序盤ではスハに対しフランクに喋ったりしていたので、かなり親しみやすい子だと思っていたのですが、実際に収録してディレクションをいただいた時に、「先が見えている子なのかな」と思ったんですよね。
そこからは彼について深掘りできたし、仲間のことや自分たちの過去について、ちゃんと考えているんだろうなって。そこはしっかりと表現するために、お芝居をさせていただいた記憶がありますね。

小笠原:7人は自分たちの境遇にそれぞれ向き合っているのですが、ソロンはその中でも一番明るく向き合えていない印象があって。それこそヘリは「皆と一緒ならやっていけるよ」という主人公的なマインドなんですけど、ソロンは人間に対する不信感が強いんですよね。ですが作中では彼がツッコミ担当だったりと、自分から進んで発していく一面もあるので、内向的になりすぎないようにとは考えていました。
僕は気を抜くと闇を抱えているようなアプローチになってしまうことが多いんですけど、ソロンは本心だと「自分のことを理解して欲しい」と思っているはずなので。彼を演じる上で“闇を作らないように”ということは、かなり頑張った気がします。


■2人の“共通点”とは「芝居に対する向き合い方が似ている」
――過去には同じ作品にも出演されていると思いますが、改めて共演してみていかがでしたか?
戸谷:(小笠原さんは)アフレコを見ていても我が道を行く感じだと思っていたし、それを見ていたからこそ、ソロンや小笠原さんのお芝居がメッチャ好きなんですよ。
小笠原:うれしい(笑)。前に「どういうことを考えながら、お芝居をされているんですか?」って戸谷くんに聞かれたのを思い出したし、その時に少し芝居感についての話もしました。お互い全く一緒というわけではないけど、お芝居に対する向き合い方や、好きな芝居の方向性が似ているように感じました。
戸谷:だから小笠原さんのお芝居が好きだと思ったのかも知れないですね。
小笠原:うんうん。1話のアフレコで戸谷くんが演じていたヘリが僕もすごく好きで。ディレクションが入った後のヘリは、俯瞰して物事を見ている感じになっていたと思うんだけど、ここでまたキャラクターの解像度がグンと上がっていたし、ヘリに声を当てている戸谷くんのアプローチがすごいと思ったんだよね。
戸谷:え〜!うれしい(笑)。
小笠原:あとは視聴者目線で見ると、ヘリにキュンとするような形になっていたし、最初よりも彼の本心が良い意味で読みづらいキャラになっていて。そのおかげで、ふとした時に出るナチュラルな語尾が見ていて刺さるような仕上がりになっていたし、「これがヘリの正解なのか」って感じました。

――おふたりはアーティスト活動やYouTubeチャンネルを開設するなど、幅広く活動されていると思います。マルチに活動するにあたっての原動力は?
戸谷:僕は基本「褒められたい」と思っているんですよね。昔から褒められて育ってきたのと、皆に笑ってほしいという気持ちがあって。イベントでもよくお笑いネタをやるんですけど、それも「笑ってくれたらうれしいな」という欲求なんですよ。小笠原さんも楽曲制作などをされていますよね。
小笠原:そうですね。僕は今でこそプレイヤーとしてお芝居を生業にしていますが、本来はどちらかというとクリエイター気質が強くて。昔から絵を描くのも好きだったし、教科では図工が一番好きでした。あと親の影響で物書きの趣味もあったので、一言で表すと「自分が関わった創作物を見ろ!」が原動力なのかも知れません(笑)。

――最後に、放送を楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
戸谷:僕は最初、学園モノだと思って読んでいたら、どんどん壮大な物語になっていきました。クライマックスへ向かうごとに今までの謎や伏線が徐々に紐解かれていくんですけど、そこに「DARK MOON」の魅力があると思っていますし、キャラクターも魅力的な方ばかりなので、ぜひ最後まで楽しんでいただきたいです。
小笠原:アニメを長く見て育った身としては、良い意味で王道な作品って逆に新しいなと思っているんですけど、今の10代の子たちって、もしかしたら「DARK MOON」のストーリーを、新鮮かつ良い衝撃として受け取るのかも知れないと思っていて。だからこそ視聴者のリアクションや世間に与える影響が、今からとても楽しみだと感じています。
あとはとにかく各キャラクターたちの魅力や、作品の世界観を余すことなく楽しんでいただけたらと思っています。
◆取材・文=渡辺美咲/戸谷菊之介ヘアメイク=齊藤沙織、スタイリスト=カワセ136(afnormal)/小笠原仁ヘアメイク=齊藤沙織、スタイリスト=村留利弘



