本作は、昨年4月から7月にかけて行われたグループ初のワールドツアー「-Who is BE:FIRST?-」を取材したリアル・ドキュメンタリー。世界のオーディエンスを魅了したライブパフォーマンスから、ツアーのビハインドや貴重なオフタイム、さらに帰国後に撮影した独占インタビューまで網羅し、世界に挑むBE:FIRSTのリアルな想いに迫っていく。
ずっと夢見ていた世界のステージで、BE:FIRSTはどんなことを感じたのか。JUNONとLEOの2人に語ってもらった。
■「自分たちの音楽を楽しんでくれる人たちが世界にいると確認できた」(JUNON)
――アジア・ヨーロッパ・北米の12都市を回ったワールドツアー。その始まりは、ロサンゼルスからでした。当時のことを覚えていますか。

JUNON「ロサンゼルスは初日だったので特に鮮明に覚えています。ライブの1週間くらい前からアメリカに行って、コーチェラ(コーチェラ・フェスティバル/カリフォルニアで開催される世界的な野外音楽フェスティバル)に行ったり、いろんな体験をさせてもらって、僕たちのモチベーションも上がってる状態でのライブだったので、すごく気合いが入っていました」
LEO「ずっと目標にしていたワールドツアー。1日目ということもあって、それほどリハの時間がとれなくて。緊張感もありつつ、でもすごくワクワクしていました」
――現地のお客さんも開演を心待ちにしていて。その楽しそうな様子に、見ているこちらまでハッピーな気持ちになりました。
JUNON「純粋にうれしいですし、うれしいの前に不思議な気持ちもあって。僕たちの活動は日本がメイン。なのにこうして僕たちのことを知って、待ってくださっている方がいることに驚きました。めちゃくちゃ応援してくれている海外のBESTYもいたと思うんですけど、きっとなかには“ちょっと行ってみようかな”という軽い興味で来た方もいたと思うんです。そういう方たちを虜にできるパフォーマンスができればと思って臨みました」
LEO「また国ごとにお客さんの反応も全然違うんですよね」
JUNON「みなさんの反応で、きっとこの曲が好きなんだろうなというのが大体わかるんですけど、本当に国によってバラバラ。その違いを感じるのも楽しかったです!」

LEO「特に印象的だったのは、パリとフランクフルト。僕らが投げかけるものより、向こうから返ってくるパワーがすごくて。MC中、何度か飲み込まれそうになったんですけど、あの感覚は日本ではなかなかできない経験でした。だからこそ、僕らも負けないように出しきろうと思って。よくアーティストの方がオーディエンスからパワーをもらってパフォーマンスをするという話をしますけど、まさにそんなステージでした」
JUNON「今回のワールドツアーの軸は、いろんな国を知ることでした。自分たちの音楽を楽しんでくれる人たちが世界にいると確認できたことが、いちばんの収穫。やるべきことをちゃんと達成できたワールドツアーだったと思います」
■「移動中に爆睡できるみんなが羨ましかったです」(LEO)

――それぞれの国で楽しく過ごすメンバーの様子も、映画の見どころのひとつです。
JUNON「どの国も初めて見る景色ばかりで心に残りましたけど、なかでもヨーロッパはいつか行ってみたいと夢見ていたのでテンションが上がりました。列車での移動が多かったんですけど、立ち寄った駅が『ハリー・ポッター』に出てくるあの有名な駅にそっくりだったんですよ。本当にそこで撮影されたのかはわからないんですけど、『あのシーンだ!』ってちょっと感動しましたね」
LEO「僕もヨーロッパは初めてだったので、すごく楽しかったです」
JUNON「あの赤い電話ボックスも見れたし。そういう細かいところで感動していました」

LEO「あとは、個人的に野球が好きというのもあって、ロサンゼルスではドジャース、ニューヨークではヤンキースのスタジアムにそれぞれ行けたのはうれしかったです。ヤンキー・スタジアムでは、レッドソックスとヤンキースの試合も観れました。日本のプロ野球って、楽器や応援歌もあってすごく賑やか。向こうはコールがある時はみんなでやりますけど、それ以外は基本静かなんです。でも、意外とブーイングはこの時代にもしっかりあったりして。自分たちの地域のチームを応援するというカルチャーが根づいているところが素敵だなって思いました」
――MANATOさんがスノードームを買っている様子も映画の中でありましたが、お2人のワールドツアー中に買ったお土産で特にうれしかったものはありますか。
JUNON「パリは半日くらいしか観光できなかったんですけど、時間がないなかでも服が買えたのはよかったです」
――やはりファッションの都・パリは違いますか。
JUNON「いや、もう気持ちの問題です(笑)。安いかどうかさえわかんないですけど、パリで買ったということが気持ち的に上がります」

LEO「それこそちょうど行ったのが開幕間もなかったこともあって、ドジャースがワールドシリーズで優勝した記念のゴールドキャップとかゴールドユニフォームを買えたのはうれしかったです。日本では即完だったんですよ。しかも、(ムーキー・)ベッツにサインまで書いてもらえて!」
JUNON「そうだ! 普通にすごいことすぎて、もうお土産という括りに入ってなかった(笑)」
LEO「すごいいい人でした」
JUNON「僕は野球にそこまで詳しくなかったんですけど、その後にLEOからいろいろ話を聞いて、相当すごい人からサインをもらったんだって、あとから感動が湧いてきました(笑)」
LEO「しかも、僕の持ってたユニフォームが大谷(翔平)さんのだったんです。『大谷さんのユニフォームなのにすみません』って伝えても、快くサインを書いてくださって。器の大きい素敵な人だなと思いました」
――海外で一緒に過ごすからこそ改めて発見した、メンバーの意外な一面などもありましたか。

LEO「みんな移動中に爆睡できるのがすごいなと思いました。まったく起きないんですよ。僕は移動中そんなに寝れなくて。飛行機の中もずっと起きちゃってるんですけど、メンバーは乗ってから着陸まで寝てて。『一瞬だった〜』と言ってるのを見て、羨ましいなって思いました(笑)」
JUNON「僕はもうその前からフライトの時刻に合わせて体内時計を調整していました。着いた時の現地時刻を考えたら寝ないほうがいいなと思って。日本でオールして、そのまま搭乗したんですけど、離陸の時はリクライニングができないじゃないですか。でも、眠すぎてリクライニングOKになるまで待てなくて、シートをまっすぐにした状態のまま寝ちゃって…。起きたらめっちゃ体がキツかったです(笑)」
■「物怖じしないみんなを見て、このチームは大丈夫だと思えた」(LEO)

――このワールドツアーを乗り越えたことで、改めて自分たちのどんなところが成長したと感じていますか。
LEO「僕たちは逆境に強いグループだと思っていて。VIVA LA ROCKというロックフェスにボーイズグループとして初めて出演させていただいたり、これまでもアウェーな場でやってきたことは何度もありましたけど、言葉の通じないワールドツアーというのはまた違う大変さがあるステージでした。でも、誰一人物怖じすることなく、いいものを届けることだけに集中して、どの会場どの公演でも全力を尽くせた。そういうみんなを見て、このチームは大丈夫だと思えたことが、いちばんの成長かもしれません」
JUNON「まったく同じ気持ちです」
LEO「コメント考えるのサボった?(笑)」
JUNON「サボってない(笑)。本当にそうだと思っています」
――逆境というフレーズは、この映画のキーワードの一つだと思います。映画の中でSHUNTOさんが「BE:FIRSTは逆境が好き」とおっしゃっていましたが、それはBE:FIRSTがどういう人たちの集まりだからだと思いますか。

JUNON「社長(SKY-HI)から始まり、前例のない道を切り開くのが、BMSGのスタイル。ボーイズグループだから聴かないという方たちに聴いてもらえることに喜びを感じるんです。僕たちの音楽が、グループで音楽をしている人たちに対する見方が変わるきっかけになれたらうれしいなと思って活動しています」
LEO「僕らは世界に通用するボーイズグループを作るという大きなビジョンを掲げて始まりました。それに胸が熱くなったやつらが集まってBE:FIRSTは生まれているので、必然的にそういうマインドになっちゃうんですよね。たとえ誰かがビビって一歩下がろうとしても、ほかの誰かがそいつの肩を組んで、一緒に前に押し出せる。それが、BE:FIRSTというグループなんです」
――このワールドツアーでも、急遽6人でパフォーマンスをしなければいけない場面がありました。あれもまた逆境だと思うのですが、どんなことを考えていましたか。

JUNON「僕はもういつもどおりってことだけです。イレギュラーだからといって、いつもと違うことをしない。いつもと同じように円陣を組んで、いつもどおりの雰囲気をつくることが、いいパフォーマンスにつながると思っています」
――ボーイズグループを応援する人にとっては、あの円陣は特別なものを感じます。輪の中にいる人たちはどんな気持ちなんでしょう。
JUNON「気合いが入りますよ。そのライブで自分たちがやらなければいけないことを再確認する場になるし。うちで言うと主にLEOがそういう話をしてくれるので、安心するし、気が引き締まる。ライブ前になくてはならないものです」
LEO「特になにかカッコいいことを言おうと思っているわけではないんですけどね(照)。一人ひとりの道は細くても、みんなが同じ方向を目指していれば、1本の大通りになる。そのために全員の足並みを揃えるということを、いつも円陣では意識しています」

――ちなみに、最近経験したプチ逆境を教えていただきたいです。
JUNON「僕は本当にくだらない話なんですけど、毎日サッカーゲームをやってて、そのディビジョンを上げるのに行きづまっているのが最近の逆境です(笑)」
LEO「それは逆境だね(笑)」
JUNON「ディビジョンが上がるたびに、どんどん対戦相手が強くなって、楽しいんだけどイライラしちゃう(笑)。この逆境を乗り越えることを生き甲斐に頑張ってます!」
取材・文/横川良明
※記事初出時、グループ名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
