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大逆転勝利で勢いに乗るSTVVがベルギー席巻! 20歳日本人FWは「魂です。あれを決めるかどうかで変わる」と今季10点目の千金弾【現地発】

大逆転勝利で勢いに乗るSTVVがベルギー席巻! 20歳日本人FWは「魂です。あれを決めるかどうかで変わる」と今季10点目の千金弾【現地発】


 2月15日、シント=トロイデン(STVV)対ズルテ・ワレヘム戦は、キックオフ3時間前から振り始めた雪が、瞬く間にピッチを白銀の世界に変えた。懸命に関係者が雪かきをし、試合開催にこぎ着けたものの、それでもピッチの至るところが厚く雪で覆われていた。DF谷口彰悟主将は「やるんだぁ。この感じで中止にしないんだぁ」と驚き混じりの面持ちだった。

 開始30秒にGK小久保玲央ブライアンがビッグセーブを披露したのも束の間、18分、25分と続けてSTVVは失点を喫してしまう。当時の心境を「2点先行されてしまい『ヤバいな』という嫌な感じでした」と振り返る。しかし前半アディショナルタイム1分、FW後藤啓介が自身が倒されて得たPKを決めて1-2にし、しかも相手CBが退場処分を受けたことでSTVVは息を吹き返した。

「0-2になり、せっかく見にきてくれたサポーターに本当に申し訳ないと思ってました。0-1(からの逆転)は今までもありましたが、0-2になっても選手たちの目や視線から『逆転できる』という雰囲気を感じてました。あれを決めるかどうかで(スタジアムの)ムードが変わるので、コースを狙わず思いっきり蹴ったら、たまたまたゴロで入った。魂です」(後藤)

 その5分後、CKの混戦から左SBユクレラーが蹴り込んで、2-2で前半を終えた。

「前半のうちにセットプレーで追いつけたのは非常に大きかった。セットプレーで取れるチームは本当に強い。STVVはそういうチームになってきている」(谷口)

 85分にDFムベ・ソーが奪った決勝ゴールも、CKから決まったもの。3ゴールすべてをセットプレーで取ったSTVVは3-2で雪上の戦いを制した。

 反撃弾を決めた後、観客を煽るようなゴールセレブレーションでスタジアムの雰囲気を一変させた後藤は、「戦術どうこうではなく、全員が魂で闘った。自分の得点のことは忘れたいですね。そのくらい嬉しい勝利でした」と喜んだ。
 
 自身のゴール、そしてチームの戦いぶり。後藤にとって、この日のキーワードは“魂”だった。しかし、相手CBのファウルを誘ったシーンと、後半披露した安定したプレーは、研究の賜物だった。

「いつも試合2日前から相手チームのハイライトを全部見て、相手センターバックがどういうタイプか、把握してきた。今日のセンターバックは研究で『背負えば自分のボールになる』と分かっていたので、うまく背負えてマイボールにできていたと思います」(後藤)

 レギュラーシーズン5節を残し、勝点51のSTVVは早くもプレーオフ1進出を決めた。首位ユニオン・サン=ジロワーズとの差は2ポイント。3位クラブ・ブルージュとの差は1ポイントしかない。4位アンデルレヒト(勝点37)を大きく離した先頭集団が、三つ巴の優勝争いを繰り広げている。

「『プレーオフ1進出が決まったからオッケー』という、もったいないことはしたくない。レギュラーシーズンの最終戦はユニオンとホームとやるので、そこでひっくり返せる位置に絶対にいないといけない。そのためには残り5試合、キチンと勝点を積み重ねていきたい。常に上を見ながら闘っていきたいと思います」(谷口)
 チームを代表して主将の谷口にもう少し語ってもらおう。勝てば首位に立つはずだったシャルルロワ戦を不可解な判定もあって0対2で負けたSTVVは、その後、ウェステルローを4対0で下し、この日は2点のビハインドを負っても気落ちすることなく大逆転勝利を収めた。この一連の流れは、STVVが強いチームであることの証明では?

「いやあ、強いチームなら0対2っていうスタートはしないかな。そう思いながらも0-2になっても、『この(悪天候の)中でどうやって戦ったらいいんだろう』ということを模索してながらやり続けてPKを奪って1点返し、あれでもう1回火が付いた。そしてハーフタイムに(フランケン)監督が『後半、もう1回ギアを上げて闘うぞ』と言ったようにゲームに入ることができた。だから、前半のうちに1点返せたのは非常に大きかったです」

 STVVに所属する8人の日本人選手のうち、6人が主力としてプレーしたこの夜のズルテ・ワレヘム戦。雪上の戦いは、日本人らしい技術が出しづらく、いつもと違う戦い方をせざるを得なかったが、それでも勝った。しかも勝点を51まで伸ばした。前回、STVVがプレーオフ1に進出した2009-10シーズンはレギュラーシーズン4位、勝点42という成績だった。

 立石敬之CEOは以前、「STVVのことを、私は『21番目のJ1クラブ』だと思ってます」と語ったことがある。ズルテ・ワレヘム戦の苦境を乗り越え、順調に勝点を積み上げる彼らの姿を見ながら、私は「J1、21番目のクラブ、ここにあり」と思っていた――。そんな感想を谷口に伝えると「そうですね」と言ってから続けた。

「日本人がこれだけ出ているということで、今日みたいなある種、肉弾戦みたいな、そういう意味では正直……。(熟考の末)僕の感覚的には負けてたと思います。こういう肉弾戦でもっともっと戦えないといけないし、セカンドボールも拾わないといけない。こういう状況になると僕も含めて日本人はまだまだ弱いなと感じたゲームでした。

 ただ、それで終わらなかったのが今日は良かった。頭を使いながら、どういうところが開いて、どうやったら崩せそうというのを敏感に感じ取っていた。劣勢を五分に持っていくとか、そのへんの逞しさは、ここにいる日本人選手たちもだいぶ身についてきたんじゃないか。そこは成長していると思ってます」
 
 スタジアムを出ると、外壁にSTVVのプレーオフ1を祝うビルボードが輝いていた。それを熱心に動画に収める年季の入ったサポーターが手を休め、そして私に「ユニークだろう?」と語りかけた。

「STVVは1965-66シーズンに2位になったんだ。10月のアンデルレヒトとのホームゲームは観客席に収まりきらず、ピッチの脇までファンが埋まったため、危うく試合が中止になりそうになった。そしてSTVVが2対0で勝った。しかし1月のアウェーゲームではアンデルレヒトに0対6で完敗したんだ。さすがに優勝した彼らは強かった。あの時、私は10歳。当時のことを鮮明に覚えている。そして今、STVVは50年ぶりの2位なんだ」

 私たちは今、STVVのクラブ史に残るシーズンの立ち会い人なのだ。

取材・文●中田 徹
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配信元: SOCCER DIGEST Web

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