「令和の背水の逆転劇」
イッコウ: つゆヒコさんが始めたきっかけは?
つゆヒコ: ああ、そうですね。 自分もポッポさんと一緒でCRカップは見てて……。
イッコウ: 格ゲー知らないのに見てたんだ。
つゆヒコ: 前段階で自分は元々Apexが好きなんですよ。で、配信者やVTuberも好きやって、すごく身近でずっと見てた存在だったんですよね。ストリートファイターのCRカップが始まって、出てる人がもう知ってる顔ばっかりで、実際見たらウメハラの「令和の背水の逆転劇」があったりして、めちゃくちゃドラマティックな試合を見せられて……。
たろちん: 分かるよ。
つゆヒコ:それがスト6との出会いだったんですけど、1年ぐらいはプレイせずに観戦を主にやっていて、2年目のEVOを見て「そろそろワシもやるか……」という重い腰を上げてやり始めて、友達と「マスター行こうな」って励ましあいながら、ブチギレながら続けて……キャミィがナーフされてランクを回さなくなったりして、それでもマスターは行きたいと思って、夏の前ぐらいにやっとマスター行けて。
イッコウ:ほんとに最近じゃん。
たろちん: 素晴らしい。
つゆヒコ:今もたまには触ってるんですけど、観戦の割合の方が多めですね。やめちゃおらんって感じです。
格ゲーの観戦
つゆヒコ:競技として見るのも楽しいっていうのがハマった要因かもしれないですね。カプコンカップの決勝も見に行きましたよ。
格ゲーおじが解説する『カプコンカップ』:カプコンが主催する公式の世界大会。優勝賞金・注目度ともに非常に高く、多くのプレイヤーがここでの優勝を目指している。
イッコウ:ああ、そうだよね。
たろちん: やってないときから観戦中にどこがすごいかとか分かりました?
つゆヒコ:最初は全然わかんなくて、知識を身につけていく中でだんだん観戦も楽しくなっていきました。好きな選手ができたりとか。ふ~どさんとあとキャミィ使いなので「かじゅ」が好きです。
イッコウ:もう「かじゅ」って呼んじゃってるじゃん。
格ゲーおじが解説する『かじゅ』:かずのこ選手の愛称。みんなこうやって呼ぶ。
たろちん: いや~……かじゅはいいよね。
つゆヒコ:かじゅはいいですね。ふ~どさんと真逆なタイプな気はするんですけど……。
たろちん: でも頭使ってるプレイヤーっすよね。
イッコウ:あの人、かなり感覚的な部分が大きい気がするけどなあ。
つゆヒコ:チームメンバーとの会話を聞いたりするとやっぱ独自の理論を一応持ってるんですよ。これがただ普通とは違う考え方なだけかなと。
たろちん: うんうん。
ふくた:のとさんはいつ始めたんですか?
のと:半年前くらいからやり始めた感じですかね。でも前から配信とかそういうのはちょこちょこ見てて、とにかくめちゃくちゃおもしろそうで。あとはもう単純にジュリがめっちゃ可愛くて、他のキャラもみんな可愛くて。
たろちん: ほぼ「ぷるる」じゃん。
格ゲーおじが解説する『ぷるる』:『天鬼ぷるる』という格ゲーマーの中でも特に知名度が高いVTuber。「ジュリ」というキャラクターを愛している。配信が上手い。
のと:あとは観戦もちょこちょこ見るって感じですかね。
たろちん: 最初は何を見たの?
のと:VTuberの切り抜きがSNSに回ってきて「面白そうだな」と思ったのが入り口ですね。
イッコウ:今はもう配信者とかVTuberきっかけで始める人が1番多いかもしれないですね。
ふくた:海外では日本ほどのブームになってないみたいですけど、やっぱ日本の配信者とかVTuberとか巻き込んだ盛り上がりが作れたのが大きいですよね。
イッコウ:おじっぽい話をしますけど、これまでのプロゲーマーだって普及活動的なことは当然やってきたわけですよ。でも焼け石に水で、思ったように人が増えない中でスト6がこんな盛り上がってる。この場にも配信者やVTuberきっかけで始めた人がいるわけですし、彼らの影響は絶対無視できないですよね。
たろちん: それができたのは、やっぱりみんな言ってるようにモダンがあるからなんだろうね。モダンがあるからとりあえず触ってもらえて、とりあえず試合になる。だからこそ、初心者から始めたVTuber対決みたいな興行が成立する。で、試合さえやってしまえば、あとはドラマはいくらでも生まれる。しかもそこにプロを混ぜることで「すごい人はこんなにすごい」っていうのもちゃんと見える。ほんと設計が匠だったんだなって思う。
イッコウ:そうっすね。ただ、モダンの「連打でコンボができる」とか「ワンボタンで必殺技が出せる」とか、そういう発想自体がめちゃくちゃ画期的だったかって言うと、実はそうでもないと思うんですよ。ていうのも、似たようなシステムを積んだ格ゲーって、これまでも結構あったんです。
格ゲーおじが解説する『モダン』:ボタン連打でのコンボやワンボタンで必殺技がだせるようになる操作タイプ。初心者帯におすすめされることが多いが、上級者でも使用者はそれなりにいる。なお、従来の格闘ゲームのような操作タイプは「クラシック」。
たろちん: ああ、そうなんだ。
イッコウ:でもそういうシステムを入れても思うように人が増えてこなかったっていう事情を、スト6を開発した人たちはちゃんと見ていて、過去のシステムを参考にしてベストな形で出したということじゃないかと思います。もちろん、単純にゲームが面白かったっていうのも大事なことですけど。

