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広陵「暴力なし」認定の違和感と、日大三高「わいせつ動画」書類送検の戦慄──名門校ガバナンスの崩壊が露わにした現実

広陵「暴力なし」認定の違和感と、日大三高「わいせつ動画」書類送検の戦慄──名門校ガバナンスの崩壊が露わにした現実

名門校に根付く「勝利至上主義」と“閉鎖性”の系譜

なぜ名門校では不祥事の把握が遅れ、調査が後手に回るのか。その背景には、長年積み重ねられてきた“勝利至上主義”の文化がある。

広陵の報告書が指摘した「野球部内の問題が一般の生徒指導ルートから外れ、部内で処理される傾向」という一文は、偶然ではない。強豪校ほど、部活動が学校運営に占める影響力は大きくなる。

甲子園出場は学校のブランドであり、OB会や寄付金、進学実績とも密接に結びつく。その結果、指導者の権限は肥大化し、校内のチェック機能は働きにくくなる。

かつては密室で処理できた問題も、SNSが普及した現代では一瞬で外部へ漏れる。それでもなお、名門校の内部文化はアップデートされていない。この“時代とのズレ”こそが、今回の二つの事件を生んだ土壌である。

被害者を置き去りにする「感動のロンダリング」

広陵の「暴力なし」と、日大三高の「書類送検」。両者に共通するのは、組織の存続が個人の救済より優先されやすい構造だ。

広陵の報告書には、相談窓口が数年間機能していなかったと明記されている。これは、被害者が声を上げる場所すら十分に確保されていなかった可能性を示す。

日大三高の事件では、被害者の動画が部内で共有されていた期間、学校はその事実を把握できなかった。その間、加害行為は“日常”として続いていた。

そして、「頑張った球児たちがかわいそう」という情緒は、問題の本質を覆い隠す強力な装置になる。感動の物語が、被害者の痛みを上書きしてしまうのだ。

配信元: 週刊実話WEB

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