
「勇者」とは、この世で最も重い刑罰の名前である――。電撃の新文芸が放つダークファンタジー『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』(毎週木曜夜10:30-11:00、TOKYO MXほか/Prime Video・ABEMA・FOD・Hulu・TVer・Leminoほかにて配信)。本記事では、#02をプレイバック。新たな「勇者」たちの登場と、理不尽な命令に抗うザイロ・フォルバーツ(CV:阿座上洋平)の覚悟が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
■個性派すぎる新勇者たちと、《女神》テオリッタの「ウザ可愛さ」が炸裂
今回の任務は、魔王現象によりフェアリー化した「ゼワン=ガン坑道」の攻略。ザイロとテオリッタ(CV:飯塚麻結)に加え、新たな懲罰勇者たちが投入された。自分を連合王国の国王だと思い込んでいる「陛下」ことノルガユ・センリッジ(CV:上田燿司)と、最も古くから戦い続けているという無口なタツヤ(CV:松岡禎丞)だ。
冒頭から、シリアスな世界観とコミカルなキャラクターのギャップが楽しい。凍った川を見て「ザイロも一緒に見ましょう!」とはしゃぐテオリッタや、坑道内でとんでもない殺戮兵器を発明してドヤ顔をする陛下など、絶望的な状況でもマイペースな彼らの姿は、見ていて飽きない。特にテオリッタはなんとかザイロの役に立とうと必死で、ようやく仕事がもらえると満面の笑みを浮かべて「終わったらたっぷりと労うのですよ」と迫るなど、その「ウザ可愛さ」が爆発。SNSでは「テオリッタちゃん、チョロすぎて可愛いw」「陛下のキャラ濃すぎだろ! 上田燿司さんの演技が最高」「タツヤさん、無言で強すぎる…何者?」など、個性豊かな勇者たちへの反応で溢れかえっていた。

■「俺は腹が立ってるんだ」――理不尽な命令に抗うザイロの覚悟
坑道内でフェアリー化した坑夫たちを撃退したザイロたちは、そこに村人と思われる生存者を発見する。しかし聖騎士団長のパトーシェ・キヴィア(CV:石上静香)は、彼らを連れ帰ることは不可能だと判断。さらには神官も「坑道ごと封鎖するのが命令」だと念を押す。それはつまり、生存者を生き埋めにするという非道な決断でもあった。憤る陛下や、悲痛な眼差しを向けるテオリッタ。ザイロは一度は命令に従おうとするも、テオリッタの顔を見て覚悟を決める。
「本音を言えば、民間人なんざどうでもいい。でもな、俺は腹が立ってるんだ。クソみてえな作戦を立てた司令部に、俺が死ぬことを喜ぶ連中に。どのみち墓穴を掘ってんだ。行けるトコまで行ってやるよ」
ザイロの決断、それは「正義」のためではなく、自分たちを使い捨てにする理不尽への「反逆」だった。《女神》殺しという大罪を背負い、世界を憎んでいるように見えて、誰よりも熱い情動を秘めているザイロ。このダークヒーローとしての魅力が凝縮されたシーンに、視聴者のボルテージも最高潮に達したようだ。SNSでは「ザイロおおお!! かっこよすぎて震えた」、「『民間人なんざどうでもいい』と言いつつ助けに行くのが最高にツンデレ」「テオリッタのために動いたんだよね? 尊い…」と、熱狂的なコメントが並んだ。
絶望的な戦況の中、自らの意志で死地へと踏み出したザイロたち。果たして彼らは生存者を救い出し、生きて帰ることができるのか? 次回のレビューもお楽しみに!
◆文/岡本大介


