2030年秋ごろの開業に向け、カジノを含む統合型リゾート『大阪IR』(大阪市・夢洲)の工事が進行する中、国内2番目のIR候補地として北海道が再浮上している。
「大阪府・市が誘致した大阪IRの工事は昨年4月に着工していますが、国内2カ所目はまだ決まっていない。観光庁は’27年にIR公募を再開する。その候補地に北海道が名乗りを上げる機運が高まっています」(カジノジャーナリスト)
’18年、全国で最大3カ所のIR設置を認める法案が成立。翌年、北海道は優先候補値地として苫小牧市が妥当としたが、’19年に鈴木直道氏が知事に就任すると、誘致申請見送りを表明。北海道IRは宙に浮いていた。
「北海道のIR誘致の話は、’12年からあったんです。候補地として苫小牧市植苗地区への誘致を目指しましたが、知事に就任して半年の鈴木氏はカジノに対する道民の反発や環境面から誘致を断念した。その後、北海道は人口流出と経済停滞が続いている。IR誘致が決まれば、年2000億円以上の経済効果と税収効果234億円が見込まれるという試算の下、IR誘致が再燃。苫小牧市だけでなく、函館市も含めた議論が本格化していますよ」(札幌在住のフリーライター)
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「クマゲラの聖域」を巡る攻防
見送り表明から約6年、道内では北海道経済連合会など地元財界の要望、道議会最大会派の「自民党・道民会議」が誘致に向けた調査会を設置、そして観光庁もバックアップの姿勢をみせている。
一方、IR誘致への反発、デメリットがクリアしたわけではない。これまで何度も指摘されてきたカジノ依存症や治安悪化、自然・環境破壊などの問題だ。
「新千歳空港の南約7キロの苫小牧市植苗地区は、ミズナラなどの自然林があって、希少な猛禽類のオオタカや絶滅が危ぶまれる国指定天然記念物のクマゲラ(キツツキ科)の巣が見つかっている。カジノ依存症や治安対策議論はこれから。IR誘致の反対運動が起こる可能性は高い」(同)
カジノ誘致再チャレンジには、道民の納得する説明が必要不可欠だ。
『週刊実話』2月26日号より
