現在、相撲部屋は45ある。その中で今、最も波に乗っている部屋はどこか。
大相撲初場所、69連勝の双葉山以来、89年ぶりに新関脇、新大関で2連覇をやってのけ、3月8日からエディオンアリーナ大阪で始まる春場所で早くも綱取りに挑む安青錦(21)のいる安治川部屋の勢いもなかなか。
1月末に早大相撲部の川副楓馬が入門を表明するなど、上げ潮に乗っているが、親方たちの間で「それ以上。春場所の台風の目になるのは間違いない」と目されているのが、元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方(34)率いる伊勢ケ浜部屋だ。
つい半年前に先代伊勢ケ浜(元横綱旭富士)から部屋を継承したばかりにもかかわらず、その的を射た手綱さばきで弟子たちの躍進が止まらないのだ。
初場所も、優勝決定戦で安青錦に逆転負けし、静岡県出身初の優勝は逃した熱海富士(23)が敢闘賞、殊勲賞を義ノ富士(24)が受賞。また、金星も義ノ富士、熱海富士が2個ずつ、伯乃富士(22)が1個の計5個も記録している。
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「関取10人を目指す」
「この伊勢ケ浜勢の特徴はそろって年齢が若く、素質豊かなことです。現在、ケガで十両に下がっていますが、2年前に新入幕優勝をやってのけた26歳の尊富士もいます。また、1月末の番付編成会議で寿之富士の十両昇進が決まりました。こちらは25歳。まさに部屋の中にライバルが何人もいるって感じですから、みんな、黙っていても稽古する。これからも伊勢ケ浜勢の活躍は続くんじゃないですか」(大相撲担当記者)
伊勢ケ浜部屋所属の関取数は、寿之富士を含めて7人。もちろん、大相撲界最多で、1月31日に引退相撲を盛大に行い、マゲを切り落としたばかりの伊勢ケ浜親方の指導にも一段と熱が入る。
2月初めにも部屋の公式YouTubeチャンネルに出演し、「とりあえず関取10人を目指す。また、三役に1人も上がっていないので、早く大関、横綱を目指す力士も育てたい」と宣言した。
春場所、その三役にいよいよ熱海富士が上がる。春場所の土俵を沸かす注目力士は安青錦ばかりではない。
『週刊実話』2月26日号より
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