【説明を省き、描写で見せ切る】
自身も父親となったヨアキム・トリアー監督は、家族が暮らした家をベースに映画監督の父と姉妹たちが家族を取り戻していく姿をセリフで語ることなく、微妙な心の揺れ動きをスクリーンに映し出して物語を進めます。とてもスマートな演出でしびれましたよ!
そして俳優たちの名演技! 本作から4人(レナーテ・レインスヴェさん、エル・ファニングさん、インガ・イブスドッテル・リッレオースさん、ステラン・スカルスガルドさん)が演技賞候補になっているのもうなずけます。とりわけ助演男優賞候補のステラン・スカルスガルドさんは言葉少ないのですが、表情で感情を物語るお芝居が素晴らしかった。
主人公はノーラですが、お父さんはもうひとりの主役だったと思います。
自分と家族の関係を考えるきっかけをくれる映画『センチメンタル・バリュー』。劇場で静かな感動に身を委ねていただきたいです!
執筆:斎藤 香(c)Pouch
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『センチメンタル・バリュー』
2026年2月20日(金)より全国ロードショー
監督:ヨアキム・トリアー
脚本:ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト
出演:レナーテ・レインスヴェ、ステラン・スカルスガルド、インガ・イブスドッテル・リッレオース、エル・ファニング

