「呼吸を止めて一秒」が、WBCの極限と重なる
『タッチ』の歌詞には、野球というスポーツの真髄と深く響き合う“瞬間”がある。
「呼吸を止めて一秒」――。
ピッチャーが振りかぶる瞬間の静寂。バッターが一球にすべてを賭ける緊張。その一瞬のドラマを、稲葉の歌声は見事に体現している。SNSでは、すでにファンによる“映像の未来予想”が熱を帯びている。
「大谷がマウンドに向かう時に流れたら泣く」
「村上の打席前にこのイントロが来たらヤバい」
音楽と野球の“シンクロ”を、ファンが自らの熱い記憶と重ねて盛り上がる。この「想像力」を掻き立てる力こそ、今回のカバーが持つ最大の魅力だ。
侍ジャパンの背中を押す「魂の伴走」
サウンド面では、オリジナルの歌謡曲的な情緒をリスペクトしつつ、バックトラックは重厚なハードロックへとアップデート。サビに向かうビルドアップの昂揚感は、スタジアムの熱狂をそのままパッケージしたようなスケール感だ。
Aメロの囁くような低音から、サビでの突き抜けるような高音へのダイナミズム。B'zとして35年以上頂点に君臨し、60代を迎えてなお進化を続ける彼にしか到達できない境地が、そこにはある。
