F1バーレーンテスト後半午後のセッションが行なわれ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムをマークした。
泣いても笑っても、このセッションが2026年シーズン開幕前最後の本格的な走行機会である。
セッション前半は、各車落ち着いた走行。レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドが、硬めのタイヤで14周-23周-21周というロングランを実施したのを筆頭に、多くのマシンがロングランを行なった。
セッションが残り1時間半を切ると、各車が予選さながらのアタック合戦を実施。ここで最速タイムをマークしたのが、フェラーリのシャルル・ルクレールで、タイムは1分32秒655であった。マクラーレンのランド・ノリスや、レッドブルのマックス・フェルスタッペン、そしてメルセデスのジョージ・ラッセルらがこれに挑んだが、叶わなかった。
ただフェラーリはまだまだ速さを隠し持っていた。残り1時間を切ってから改めてコースインしたルクレールは、コースオフしてアタックを完了できなかった周回もあったものの1分32秒297を記録。さらにこれを削り、1分31秒992までペースを上げた。これがこの日、そして前後半合計6日間にわたるバーレーンテストの最速タイムとなった。しかもルクレールは、この日1日で132周をいう距離を走破した。
2番手はノリスで、首位ルクレールから0.871秒という大きな差がついた。3番手フェルスタッペン、4番手ラッセルという順。これに続いたのは、今季からメルセデス製PUを搭載するアルピーヌのピエール・ガスリーであった。
前述のリンドブラッドは、タイムこそこの日の9番手だったが、午前午後通してドライブを担当し、合計165周とこの日の最多周回数をマーク。ウイリアムズのカルロス・サインツJr.も141周を走った。
深刻な状態にあるのはアストンマーティンだ。アストンマーティンは、午前中の時点でホンダが「パーツ不足のため、今日は限定的な走行に留まる」と声明を発表。2周だけの走行に終わっていた。午後にはもう少し多くの周回を走るかと思われたが、わずか4周で終了。結局一度もタイムを計測しないまま、開幕前全てのテストを終えることになってしまった。
ホンダは2日目にバッテリーのトラブルがあったことを認めており、これをHRC Sakuraでシミュレーションし、確認しているとはいう。しかしその検証結果を実走行テストで試すことがないまま、PUのホモロゲーション取得、そして開幕戦に向かわねばならないという厳しい状況に置かれることになってしまった。

