年齢を重ねると誰にでも起こり得る「加齢性難聴」、若年層の間ではイヤホンの長時間利用で突然、耳鳴りがしたり、急に聞こえ方が変わったなどという「イヤホン難聴」が急増している。
「一般的には60歳を過ぎた頃から高い音が聞こえづらくなるんですが、初期はその自覚がない。しかし、徐々に会話や日常生活で使う高音の聞こえが悪くなる。ジーン、キーンといった耳鳴りを自覚するようになったら聴力検査が必要です」(千葉県市川市にある『藤巻耳鼻咽喉科』の藤巻豊院長)
一度、失われてしまった内耳の感覚細胞を再び元に戻す方法はない。補聴器を使うことで、生活に必要な音を聞き取れるようにするしか方法がないのが現状だ。
「加齢性難聴の予防としては生活習慣病に効果のある食生活や運動を行い、禁煙、さらに生活の中でうるさい音を避けることです」(医療ジャーナリスト)
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イヤホン難聴は治らない
一方のイヤホン難聴。WHO(世界保健機関)は、12~35歳の若年層の約半数に当たる11億人が難聴になるリスクが高いと警告している。
「朝夕の通勤時間や自宅でくつろぐときもイヤホンで音楽を聴くのが習慣になっていました。あるとき、家族から呼ばれているのにまったく分からない。耳鼻科で診察すると、イヤホン難聴と診断されました。医者からは『イヤホン難聴は治らない』と言われたのでショックを受けました」(30代半ばのサービス業社員)
先の医療ジャーナリストが、難聴の予防についてこうアドバイスする。
「長時間の大音量を避けるのはもちろん、イヤホンを1時間使うのであれば、10分間休憩を挟むなど適切に使用することです」
難聴は将来の認知症リスクを高めるというデータもあるだけに、注意した方がいい。
『週刊実話』2月26日号より
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