今年初のGⅠとなるフェブラリーS(東京・ダート1600メートル)が、この日曜日に行われる。2年前に3連単153万500円となったのは記憶に新しいが、今回も人気上位馬が不安材料を抱えており、波乱含み。出走馬は美浦所属8頭、栗東所属8頭で、牝馬は昨秋のGⅠチャンピオンズカップを勝ったダブルハートボンド(牝5)頭のみだ。
そのダブルハートボンドがかなりの人気になりそうなのだが、牝馬は1997年のGⅠ昇格後、延べ39頭走って【0・1・3・35】という成績だ。ダブルハートボンドは8戦7勝、2着1回とパーフェクト連対しているが、全てダート1800メートル以上だというのが気になる。
さらに言えば、先行型のナチュラルライズ(牡4)との兼ね合いも気になる。3走前のブリダーズゴールドカップではオーサムリザルトに競りかけられて、最後に失速した。デキは素晴らしいようだが、以上の理由から強くは推せない。
もう一頭の人気馬コスタノヴァ(牡6)は、連覇を懸けての出走。東京7戦6勝、2着1回と、コース実績は抜群だ。ウッドと坂路で入念に乗り込んでおり、デキは上々。ただ、近2走で大きく出遅れて敗れたように、スタートが問題となる。
中間のスタート練習では普通に出ているようだが、本番は練習時と違って16頭のフルゲートで行われるだけに、どうなるか。ゲート後入れの6枠12番となったのはよかったが…。
目を向けたいのは、3月3日で定年退職を迎える佐々木晶三調教師と国枝栄調教師が送り出す2頭、ラムジェット(牡5)とシックスペンス(牡5)だ。
ラムジェットは体幹が強くなり、以前より反応良く動けるようになったのが魅力。スタートをちゃんと出るようになって、置かれることがなくなった。今回と同じ舞台で勝っているのもプラス材料だろう。追い込み型ゆえ展開の助けは必要だが、ペースが速くなりそうなので大丈夫だろう。ハマる公算大とみた。
シックスペンスは芝の重賞で3勝しているが、初めてのダート戦だった南部杯で2着だったように、ダート適性も高い。前走チャンピオンズカップは道中かかって失速したが、南部杯と同じワンターンの1600メートル戦ならば、その心配はないだろう。最終追いに騎乗した戸崎圭太が「状態はすごくいい」と言うように、デキは文句なし。強烈な決め手に期待したい。
ちなみに5歳馬は過去10年で4勝、2着3回。勝利数、連対数ともトップだ。では、グッドラック!
(兜志郎/競馬ライター)

