
整った容姿とスマートな振る舞いで“王子”と呼ばれる女子高生・滝口宵と、同じく“王子”と呼ばれる一つ年上の先輩・市村琥珀の恋愛模様を描くTVアニメ「うるわしの宵の月」(毎週日曜昼4:30-5:00、TBS系/ABEMA・FOD・Hulu・TVer・Leminoほかで配信)。第5話では、宵の前にもう一人の“王子”が現れる。琥珀とはまた異なる王子っぷりに、初登場から「マジ王子」「落ちないわけがない!」と心を射止められる視聴者が続出した。(以下、ネタバレを含みます)
■知らない自分に戸惑う宵&琥珀
市村琥珀(CV:鈴木崚汰)に一度はキスされかけるも、「宵ちゃんの嫌がることはしない」と宣言された滝口宵(CV:一宮麗)。思わず、「私は別に……」という言葉が口をついて以来、琥珀とまともに顔を合わせられずにいた。
琥珀と会わない間、宵の王子らしさにはより一層磨きがかかる。ちょっとしたことで女子から歓声を浴び、男子からは妬みも混じった声が聞こえてくる。それが今までの宵の日常だった。しかし、琥珀と出会ってからというものの、ペースを乱されてばかり。友人の利根のばら(CV:山根綺)と日比谷寿(CV:瀬戸桃子)にも「女の子らしい」と言われる自分自身に宵は戸惑っている様子だ。
一方で、琥珀も宵と出会ったことで、知らない自分に出会った。今までは女の子と「何となく付き合って何となく別れる」を繰り返してきた琥珀。恋愛で感情が昂ることも一切なかったが、「私は別に……」と言いかけた宵の表情に鼓動が高鳴り、以来彼女のことが頭から離れずにいる。きっと琥珀は交際経験こそ豊富なものの、本気で誰かを好きになったことはないのだろう。つまり、宵が初恋の相手。でも、その気持ちが恋であることに琥珀はまだ気づきそうもない。

■3人目の“王子”登場に視聴者も惚れ惚れ
宵の方も琥珀への気持ちがまだ恋とは断定できずにいた。宵にとっては女の子扱いされるのも、誰かに言い寄られるのも初めて。その相手がたまたま琥珀だっただけで、別の人でも同じ気持ちになるのではないか、自分はただ絆されているだけなのではないかという気持ちが拭えない。
そんな中、もう一人の“王子”が宵の目の前に現れる。自分の変化に戸惑いを隠せず、邪念を払うためバイトの頻度を増やすことにした宵。ある日、学校からバイト先に向かう電車で制服姿の男の子が痴漢されている女子をさりげなく助ける場面に遭遇する。その人は大路拓人(CV:小野賢章)という、宵のバイト先に新人として入ってきた同い年の男の子だった。
容姿端麗で振る舞いがスマートな彼は、ことごとく女性客を魅了。おまけに苗字が大路(おおじ)ということもあり、宵と同じく“王子”と呼ばれていた。だが、自分では王子らしいと思っていないようで、痴漢の犯人も取り逃がしてしまったと謙遜する大路を、宵は「十分かっこよかった思います。名前負けなんてしてませんよ」とフォロー。すると、宵が“王子”と呼ばれていることを知った大路は「綺麗な女の子だと思いました」と真摯に伝える。
そんな大路に、視聴者は「大路くんはマジ王子ですな」「スマートで謙虚な好青年イケメン、大路くん!落ちないわけがない!」「大路くん爽やかな感じでいいなあ」「綺麗な女の子ってあんなストレートに言われたら惚れる」と胸キュン。宵も思わず赤面するが、それは大路に対してではない。「あんた、めちゃくちゃ美しいな」と琥珀に言われたことを思い出してしまったからだった。
■モノクロの世界が色づく……琥珀の心象風景を表した演出が話題に
仮交際中の宵と琥珀が未だ互いへの恋心に無自覚な中、もう一人の“王子”こと大路が登場し、三角関係の歯車が動き出した第5話。一方で、琥珀が抱えている孤独が少しだけ明らかになる。印象的だったのは、琥珀と母親(CV:遠藤綾)の会話だ。
「帰ったなら言ってくれれば良かったのに」という母親の言葉に、「ちょっと服取りに寄っただけ」と返す琥珀。第2話で、宵が琥珀の家に立ち寄った時、人は誰もいなかった。もしかしたら、琥珀は両親とは一緒に住んでいないのかもしれない。ただ母親との関係は良好なようで、普通の親子らしい会話が繰り広げられる。しかし、母親から“りゅうくん”という名前が出た瞬間、琥珀の表情が曇り、「親父によろしく」とだけ言ってそのまま家を出る。
その後、琥珀から見た世界がモノクロになり、バイト終わりの宵が現れた瞬間に色づく演出が、SNS上で話題に。「宵ちゃんを見て、モノクロからカラーに変わるの良いな、、、」「琥珀の家庭に何かあるのか心情を白黒シーンで表してるようでそこに宵が現れカラーになるとこ神」「モノクロの世界が宵ちゃん登場で色づくなんて、それを恋と言わずしてなんと言うのでしょう?」といった称賛の声が上がった。
琥珀が人間関係においてドライな考えを持っているのは、家庭環境が影響しているのだろうか。宵に出会ったことで、心に変化が見られる琥珀の今後が気になるところだ。
◆文/苫とり子


