22年に凶弾に倒れた安倍元総理は、高市総理にとって党内最大の後ろ盾であるとともに、若い頃から政策論を競う同志でもあった。その安倍氏が就任以来、常に口にしていたのが、
「政治にとって重要なのは結果だ。100の言葉より1の結果だ」
というセリフだった。事実、総理辞任時もみずからの体調に言及し、
「大切な政治判断を誤ること、結果を出せないことがあってはならない」
と、健康不安が政治の結果に悪影響を及ぼすことを懸念して、辞めていった。高市総理は就任後、「103万円の壁」の引き上げや、ガソリン減税などを実現するなど、安倍元総理の言う政治の結果を、矢継ぎ早に実現させようとしている。だからこそ、衆院選では国民の支持を背景に、あれほどの圧勝を引き出すことができたのだろう。
「私自身の悲願」と選挙公約に掲げた「食料品消費税の2年間ゼロ」に関し、
「夏前には超党派による国民会議で取りまとめたい」
と、年内実現を加速させ、その勢いで「スパイ防止法」さらには「憲法改正」へ突き進む勢いだ。
最後に高市総理に授けたいのは、先進国史上初めての女性首相であり、「鉄の女」の異名でも知られたイギリスのマーガレット・サッチャー氏の金言だ。
「好かれようとして妥協する限り、何も達成しない」
「鉄の女」とは、信念を曲げない政治姿勢と、強硬な反共産主義を指して冷戦当時のソ連国防省機関紙が名付けたニックネームであったが、今の高市総理の政治スタンスを見れば、まさに二代目・鉄の女という言葉がピッタリ当てはまる。しかし、ガラスの天井を破り初の女性総理となった行く手には、永田町の魑魅魍魎たる抵抗勢力がはびこる。それらをどう突破していくか。
今回、高市総理を信じて一票を投じた有権者が求めるのは妥協せず、初志貫徹する力だ。名宰相の金言を胸に強くて豊かな日本を取り戻すことを期待したい。

