今季からウイリアムズに加入したカルロス・サインツJr.は、F1アゼルバイジャンGPで3位表彰台を獲得。こうした活躍から元ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、古巣のフェラーリが放出を後悔しているのではないかと語った。
サインツJr.はフェラーリで4年間を過ごした後、7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトン加入に伴い、跳ね馬を追われることに。新チーム探しの末にウイリアムズと複数年契約を結んだ。
80年代から90年代にかけて黄金期を築いたウイリアムズだが、近代F1では熾烈な中団グループ争いに引きずり込まれ、一時は底辺さえ経験した。そうした背景から、サインツJr.が再び表彰台に登るには時間を要すると考えられた。
しかしウイリアムズの2025年マシンFW47の素養は良く、チームメイトのアレクサンダー・アルボンがシーズン開幕から入賞を連発。サインツJr.は不運に見舞われることも多かったが、前述の通りアゼルバイジャンGPで3位表彰台を獲得……それも予選2番手から純粋なペースで掴んだ結果だった。
奇しくもサインツJr.と入れ替わる形でフェラーリ入りを果たしたハミルトンは、未だ決勝レースでの表彰台獲得がゼロ。中国GPのF1スプリントでは勝利を挙げたが、シーズン全体を通してチームメイトのシャルル・ルクレールから後れを取っている。
ハミルトンが新チームへの適応に苦しんでいることから、フェラーリはサインツJr.解雇を後悔しているのではないか? The Red Flag Podcastの中でそう尋ねられたシュタイナー元代表は、次のように答えた。
「チームの一部の人たちはそう思っているはずだ」
「明らかに首脳陣が後悔しているはずはない。後悔すれば、自分たちが間違ったことをしたと認めることになるからね。しかしチームの一部は確かに後悔しているだろう。フェラーリはバクーで8位と9位に終わったのだから」
「現在ウイリアムズに所属するカルロス・サインツJr.は3位に入った。この件で最もハッピーな男はカルロス・サインツJr.だ」
そしてシュタイナー元代表はこうも語った。
「カルロスは良い仕事をした。ウイリアムズには、ルイスのようにパフォーマンスを発揮できないという影響が全くない。(フェラーリのように)ルイスがなぜこのマシンを嫌っているのかを常に模索するのではなく、レースに集中し、状況を改善することに専念できたのだ」
「フェラーリはカルロスという実績のあるドライバーを擁していた。結果を出せるドライバーだった。もちろんルイスも素晴らしいドライバーだ。私もルイスを尊敬しているが、彼がチームやチーム周辺にもたらす不安定さを考えると、彼に対する投資は価値があると言えるだろうか? おそらく、あるとは言えない」
「また投資額も、カルロスよりもルイスの方がはるかに高いと確信している」

